■三山ひろしが「浪曲」に初挑戦。浪曲師・玉川奈々福の浪曲会にゲスト出演し、三波春夫さんの名作「南部坂雪の別れ」を披露
デビュー16年目を迎え、昨年は、「第75回NHK紅白歌合戦」で10年連続10回目の紅白出場を果たした演歌歌手・三山ひろし(44)が、最新シングル「酒灯り」(日本クラウンから1月15日発売)が好調の中で9日、東京・千代田区の有楽町朝日ホールで〝浪曲〟に初挑戦した。

15周年の一つの区切りとして、歌と落語をミックスした「落語歌謡」という新ジャンルを打ち立て、古典落語を題材にした「落語歌謡 厩火事』という曲を収録したアルバム「三山ひろし全曲集~落語歌謡『厩火事』入り~」を2023年11月22日に発売。コンサートの中でも同曲を披露し、人気を博しているが、〝日本三大話芸〟を極めたいとして、今度は「落語」に続いて「浪曲」にチャレンジ。
この日、同ホールで開かれた浪曲師・玉川奈々福の独演会「玉川奈々福の有楽町でうなりましょう!」で、奈々福が「仙台の鬼夫婦」と題した演目を披露した後、ゲストの三山が登場。

大勢の観客を前にして、「人生初の浪曲をやらせていただけるということで朝から緊張しています。日本の三大話芸の浪曲は大好きな世界でして、長編歌謡浪曲から浪曲の世界を学び、いろいろやらせていただいています。三波春夫さんの偉大さはCDを聴いたり、DVDを見たりするたびに感じているのですが、ご縁がありまして、三波春夫さんのお嬢さまの三波美夕紀先生から歌唱指導をしていただき、現在、歌謡浪曲を一生懸命勉強させていただいています。こうして(この日の衣装の)三波春夫さんがお召しになっていたお着物までいただきました。三波春夫さんの息吹を感じながら勉強し、一歩ずつ前進していきたい」と笑顔であいさつ。

その三波春夫さんの名作で、歌舞伎や時代劇の演目として知られる「忠臣蔵」で、大石内蔵助が亡き主君・浅野内匠頭の妻・瑤泉院(ようぜんいん)に暇乞いに訪れた名場面を浪曲にした「浪曲 南部坂雪の別れ」を約16分半にわたって披露した。
その後、三山と奈々福、そして2人の演目の三味線を務めた曲師・広沢美舟の3人が登壇。同舞台での初お披露目が実現したのは、1年前にテレビ番組で奈々福と初共演した際、三山が「本当の浪曲も学んでみたい」と言ったのがきっかけで、奈々福は「共演させていただいたときは、三山さんにぜひ浪曲をやっていただきたいなと思っていたので、今日は夢が叶いました」と目を細めた。

三山は「初めて体験させていただきましたが、めちゃくちゃうれしかったです。とても幸せな時間でした」といえば、その三味線を担当した広沢は「三波春夫先生が隣にいるような気がしました」と感激。
奈々福から「私は三波春夫先生の大ファンでして、三波美夕紀先生のご指導もあったと思いますが、所作を含めてここまで完璧に演じられて素晴らしかったです」と絶賛され、三山は「日本三大話芸の中に演歌のルーツがあると思うので、その三大話芸を聴いたり、やらせていただいたり、勉強させていただくことによって自分の演歌の味わいがより深いものになるのではないかなと思っています」と話していた。
来る6月3日には、東京・渋谷のLINE CUBE SHIBUYAで「三山ひろし リサイタル2025~心に響く温もりの唄~」を開催
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