■船村徹氏の内弟子、鳥羽一郎、走裕介ら5人が栃木・日光市で「演歌巡礼」コンサート。ゲストに大月みやこが
昨年2月16日に他界した戦後日本の歌謡界を代表する作曲家・船村徹氏(享年84)の内弟子、鳥羽一郎(66)、静太郎(53)、天草二郎(47)、走裕介(44)、村木弾(38)の5人の演歌歌手が集まって6月12日、栃木・日光市の道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣 多目的ホールで「演歌巡礼 in 日光~船村徹を歌い継ぐ~」と銘打ったコンサートを開いた。
これは、船村氏がライフワークとして、1978年から全国各地を回りながらギター片手に歌う「演歌巡礼」で多くの日本人の心を癒やし続けてきたが、その師匠の心を内弟子5人の最年長・鳥羽が継ぎ、おとうと弟子とともに師匠の足跡をたどる演歌の旅を今年2月の長野・岡谷市からスタート。
今回は、2015年4月にオープンした「日本のこころのうたミュージアム 船村徹記念館」に併設された多目的ホールで、船村さんの誕生日にあたる「6月12日」に「演歌巡礼」を行うことになったもので、日光では初めて。
2回公演に合わせて約700人のファンが詰めかけ満席の中、船村氏の大ヒット曲から静が「風雪ながれ旅」、天草が「矢切の渡し」、村木が「王将」、走が「みだれ髪」、鳥羽が「兄弟船」を歌った後、鳥羽が「船村先生の歌にはいい歌がたくさんあります。だから日本国中で歌われない日がないと思うくらいたくさんいい歌を遺してくれました。先生の墓前でお線香を上げるのも供養だと思いますが、先生が遺した歌をいろんなところで歌わせてもらうのが先生への一番の供養になるのではないかなと思います」とあいさつ。
「船村先生との思い出の曲コーナー」で、村木が「別れの一本杉」、走が「なみだ船」、天草が「早く帰ってコ」、静が「おんなの宿」、鳥羽が「男の友情」などを披露し、ファイナルは全員で「師匠(おやじ)」など全29曲を熱唱。
また、特別ゲストに船村氏と縁の深いベテラン演歌歌手・大月みやこ(72)を迎え、同氏作曲のヒット曲「女の港」などを歌い出演者全員と故人を偲んだ。
終演後、鳥羽は「船村先生が旅立ってから1年がたったので、先生の誕生日にゆかりのこの場所で演歌巡礼をやろうじゃないかということで『内弟子5人の会』で歌わせていただきました。今後は、これを恒例にしたいと思っています。来年の6月12日は、みんなスケジュールを空けていると思います」。
静は「船村先生の歌を歌い継ぐこのような会には、いつも先生がいらっしゃるような気がします。船村先生の素晴らしい作品をみんなで歌い継いでいきたい」、天草は「船村先生がライフワークとされていた演歌巡礼を僕らがやらせていただくのは本当に有り難いことですし、これからも先輩たちと一緒に先生の歌を歌い継いでいきたい」、走は「船村先生の生まれ育った地で先生の歌を歌わせていただき、見に来てくださった方々に感謝の気持ちでいっぱいです」、村木は「船村先生の86回目の誕生日にたくさんのお客さんに来ていただき、先生の歌を歌うことができて本当によかったです」と話していた。
船村徹記念館では、この日から「東京だョおっ母さん 島倉千代子と船村徹 企画展」と題して、島倉から船村氏への直筆手紙を公開中。
(サンニュース)
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