■島津悦子が金沢でクリスマス&バースデーディナーショー。故・下地亜記子さんが作詞の「漁火の宿」も披露
今年でデビュー29年目を迎え、最新シングル「紅ひと夜」(発売・キングレコード)が好調の演歌歌手・島津悦子(54)が22日、石川・金沢市のホテル日航金沢でクリスマス&バースデーディナーショーを開いた。
金沢の男性と結婚して14年。東京と金沢の両方に居を構え、毎年、両県を往復する生活を送っているが、石川県では「石川県観光大使」や今年の「金沢マラソン2016」のアンバサダー(広報大使)を務め、北陸放送のラジオ番組にもレギュラー出演するなどして人気を博している。
そんな地元・金沢でのディナーショーに約500人のファンが詰めかける中、「ありのままの島津悦子を見てもらいながら皆さんが温かい気持ちになって帰っていただけるようなショーにしたい」と笑顔を見せながら金沢を舞台にした「浅野川春秋」をはじめ、メジャーデビュー前から懇意にしてきた故作詞家・下地亜記子さん=今年11月17日に肺がんで死去。享年72歳=を偲んで「漁火の宿」「べらんめぇ」惚れたのさ」「人生天国」、大島親方とのデュエット曲「バヤルラー~ありがとう~」、それに新曲「紅ひと夜」など全12曲を熱唱。
その「漁火の宿」は、24歳のときに歌っていたインディーズ時代最後のシングルで、下地さんが作詞し、故・市川昭介さんが作曲。手売りキャンペーンで1万枚以上を売り、「しのび宿」でメジャーデビューするきっかけとなった作品で、「この『漁火の宿』がなかったらいまの島津悦子がなかったと思いますし、下地先生はいつも私のことを気にかけてくださっていたので、先生が亡くなってとても残念です。それにこの『漁火の宿』のキャンペーンをやっているときにいまの主人と出会ったので、いろんな思い出が詰まった1曲です」と当時を振り返った。
また、ゲスト歌手の湯原昌幸(69)と「都会の天使たち」をデュエットしたり、カバー曲から「酔っぱらっちゃった」「人生いろいろ」などを披露した。
その湯原は「北の盛り場」「冬桜」「新・雨のバラード」など全5曲を歌って同ステージに花を添えた。
12月24日に55歳の誕生日を迎える島津は「49歳から50歳になるときは心の中がざわざわして、精神的に落ち着かなかったんですけれど、50歳を超えたら一緒ですね(笑)。伍代夏子さんや藤あや子さんも私より先に55歳になりましたので、安心して55歳になれます(笑)」。
来年4月から30周年という節目の年を迎えるが、「まさか30年も歌えるなんて、デビュー当時は全く想像もしていませんでした。1作1作を振り返るいい機会ですし、1作1作にいろんな思い出、人生の転機がありましたので、うれしいというよりも、しっかりしなければという気持ちのほうが強いですね。でもいろんな作品を歌わせていただきましたし、人としても成長させてもらったような気がします」と話していた。
来年10月26日に東京・浅草公会堂でデビュー30周年記念コンサートが開催決定。
(サンニュース)
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