■坂本冬美が大阪・梅田芸術劇場で1日限りの特別プログラムコンサート。恩師・猪俣公章さんの大ヒット曲の数々を熱唱
今年でデビュー30周年を迎え、最新シングル「女は抱かれて鮎になる」と、演歌の名曲を現代版にリニューアルしたアレンジでカバーしたニュー・アルバム「ENKA~情歌~」が共に大ヒット中の演歌歌手・坂本冬美(49)が1日昼夜2回、大阪・大阪市の梅田芸術劇場メインホールで「芸能生活30周年 特別企画 坂本冬美コンサート2016~恩師 猪俣公章を謳う~」と銘打ったコンサートを開いた。

同公演は、故作曲家・猪俣公章さん=平成5年6月10日死去。享年55歳=の大ヒット曲の数々を歌唱する1日だけの特別プログラムで、一般のファン向けの公演としては、この日が今年最後のコンサート。
「猪俣先生は、明るいところと、人を寄せつけないような繊細な部分と両方をお持ちの方でした。多面性をお持ちでしたが、明るいことが大好き、人が大好き、お酒が大好きな先生でした。今年は『あばれ太鼓』から30年を迎え、リサイタルや劇場公演もやらせていただきましたが、最後は猪俣先生への感謝の気持ちを表したいなと思いまして、1日限りですが、素晴らしい猪俣メロディーを自分なりに表現できる30年を迎えられたんじゃないかなと思って企画させていただきました」

約1900席の会場は昼夜ともに満席の中、「紅白の前にこのコンサートを大好きな大阪で締めくくらせていただけるというこんな幸せなことはありません」と笑顔であいさつし、猪俣さんが作曲したオリジナル作品から「あばれ太鼓」「祝い酒」「能登はいらんかいね」、猪俣さんが作曲したカバー曲から水原弘の「君こそわが命」、森進一の「港町ブルース」、藤圭子の「京都から博多まで」、海原千里・万里の「大阪ラプソディー」、後半は、大ヒット曲「また君に恋してる」、30周年記念シングル「北の海峡」、最新曲「女は抱かれて鮎になる」など全20曲を熱唱した。

今年の大みそかの「第67回NHK紅白歌合戦」に28回目の出場が決まったが、「今年は30周年ということもあり、何とか今年は出させていただきたいと思って1年間、頑張ってきましたので、ファンの皆さんへの恩返しができるのがうれしいです。来年は50歳になりますので、地に足をつけて頑張って歌っていきたいですね。次は40年を目指して、健康第一でいきたい。今年1年を漢字一字で表現? それは『幸』です。30周年を素晴らしい形で迎えさせていただいて、幸せな1年でした」と話していた。
坂本は1986年、NHK「勝ち抜き歌謡天国」に出場し、和歌山大会名人となり、その番組の歌唱指導を担当していたのが猪俣さんで、同氏のすすめで上京。同年4月から11月までの8カ月間、内弟子として修行を積み、翌87年3月、東芝EMI(現ユニバーサルミュージック)から「あばれ太鼓」でデビュー。
12月21日には、DVD「坂本冬美 30周年リサイタル~今日から明日へ~」が発売。
(サンニュース)
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