■坂本冬美が浅草・花やしき座で30周年記念曲発表スペシャルライブ。たかたかし氏と岡千秋氏の前で新曲熱唱
今年でデビュー30周年を迎える演歌歌手・坂本冬美(48)が、同記念曲「北の海峡/愛の詩」(両A面シングル、発売・ユニバーサルミュージック)を発売した2日、東京・浅草の花やしき内「花やしき座」で「坂本冬美 30周年記念曲 スペシャルライブ in 浅草 花やしき」と銘打った新曲イベントを開いた。
「北の海峡」(詞・たかたかし、曲・岡千秋)は、スケール感のある本格演歌。「愛の詩(うた)」(詞・たかたかし、曲・新垣隆)は、現代音楽の作曲家でピアニスト・新垣隆氏が書き下ろした初の歌謡曲だ。
今回のイベントは、1月20日に発売されたオールタイムベストCD「道」を購入した人を対象に全国から約1000通の応募があり、抽選で選ばれた100人を無料招待。
1994年に大ヒットシングル「夜桜お七」を発売した時期にCD購入者を招待してイベントを行った思い出の「花やしき」に抽選に当たった幸運な熱烈ファン100人が詰めかける中、オープニングでNHKのオーディション番組=その審査員を務めた故作曲家・猪俣公章氏に弟子入りしてデビュー=で歌った「俺の出番はきっと来る」の18歳のときの音源を流しながらスタート。
1987年3月4日発売のデビュー曲「あばれ太鼓」をはじめ、5周年記念曲「火の国の女」、10周年記念曲「螢の提灯」、15周年記念曲「凛として」、20周年記念曲「羅生門」、25周年記念曲「桜の如く」、30周年記念曲「愛の詩」、それに同記念曲「北の海峡」の全8曲を熱唱。
最後に新曲「北の海峡」を作詞した、たかたかし氏と作曲の岡千秋氏が駆けつけ、デビュー当時の思い出話に花を咲かせ、新曲についてたか氏は「いままで歌ったことのないような歌をと思っていたら、冬美さんが『海峡ものをぜひ歌いたい』ということで作りました」、岡氏は「この詞をいただいたとき、王道の奥深いメロディーができればいいなと思い、冬美さんの魅力の低音の響きが出るようにと書きました」。
そこに師匠・猪俣公章さんのパネルが登場し、ファイナルで同曲を歌う坂本の歌に両氏がじっと目をつぶって聴き入りながら目頭を熱くしていた。
坂本は「デビュー当時から知っていてくださる両先生なので緊張しましたし、歌いながらいろんなことがよみがえってきました。ぎりぎり昭和のデビューの歌手だと思うと、30年という月日が流れたんだなと感じます。いい歌をいただきましたので、今年はがむしゃらに貪欲に頑張っていきたいですし、これからも長くいい歌をたくさん歌っていきたい」と話していた。
たか氏は「冬美さんは、僕にとっては自分の気持ちの中で一番近い歌い手さんです。それだけ特別な人です」、岡氏は「ここまで大スターになってよかったなと思います。これから40年、50年と声が続く限り歌ってほしいです」。
この後、9月15日に東京・NHKホールで30周年リサイタル、10月1日から同26日まで東京・明治座で単独座長公演=第1部の芝居「新版 女の花道」、第2部のショー「オンステージ 艶歌の花道」=を開催。
(サンニュース)
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