■坂本冬美が新垣隆氏のピアノ演奏で30周年記念シングル「愛の詩 ピアノver」を公開レコーディング
今年でデビュー30周年を迎え、1月20日発売のオールタイムベストCD「道」(発売・ユニバーサルミュージック)が好セールス中の演歌歌手・坂本冬美(48)が16日、東京・千代田区のサウンドインスタジオで、いま話題の作曲家でピアニスト・新垣隆氏(45)のピアノ演奏による新曲「愛の詩(うた) ピアノver.」の公開レコーディングを行った。
30周年記念シングル「北の海峡/愛の詩」(両A面シングル)=「北の海峡」(詞・たかたかし、曲・岡千秋)は、スケール感のある本格演歌。「愛の詩」(詞・たかたかし、曲・新垣隆)は、現代音楽の作曲家である新垣隆氏が坂本のために書き下ろした初の歌謡曲作品=を3月2日に発売するが、その「愛の詩」の新垣隆ピアノ演奏バージョン(4月から配信予定)のレコーディングを報道陣に公開したもの。
新垣氏のロマンティックな華麗なテクニックによるピアノ演奏で、同ラブソングを語りかけるようにやさしく歌い上げた坂本は「デビューして初めての公開レコーディングですし、同録自体も初めてなのですごく緊張しました。この曲は、聴けば聴くほど、歌えば歌うほどジーンときますし、さりげなくふっと入ってきて、余韻がいつまでも残るんです。新垣さんのさりげなく寄り添ってくれるような、いままで私が歌ってきた演歌・歌謡曲にはないようなメロディーラインでして、それがすごく心地いいんです。最初は、演歌・歌謡曲の中にはないメロディーの流れに、いい意味での違和感がありましたが、何度も歌っていくうちに心地よく歌えるようになりました。本当に素晴らしい曲です。これからはぜひ歌謡曲も作ってください」と絶賛。
新垣氏との初コラボは、坂本が「30周年の記念シングルなので、何かサプライズ的なものをということで、うちの事務所の社長から『現代音楽の作曲家の新垣隆さんに歌謡曲の作曲を作っていただいたら面白いでのは…』と言われてお願いした」ことから実現したもので、「お忙しい中、快く引き受けてくださってうれしいです」とニッコリ。
歌謡曲の作曲は初めてという新垣氏は「ふだんは現代音楽を作っているので、歌謡曲は非常に難しかったですし、私にとっても挑戦でした。冬美さんの声そのもののイメージ、たかたかし先生の言葉一つひとつを丹念に描いていくとこういう情景になり、女性の気持ちになったというそんな世界がこの作品になりました。冬美さんの持ち味を最大限に生かせるようなメロディーにしました」と、その出来栄えに満足そうだった。
2人が会うのはこの日が2度目だそうだが、「本当にいい方でして、そのいい方というのがメロディーの中に十二分に入っていますし、ピアノのあのやさしいタッチにものすごく繊細でやさしい方なんだと感じました。この曲は大切に歌っていきたいですし、ぜひ大ヒットさせたい」と話していた。
(サンニュース)
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