来年が25周年の田川寿美が東京・浅草公会堂でバースデーコンサート。中村玉緒が全着物をプロデュース
今年でデビュー24年目を迎え、新曲「女の舟唄」(日本コロムビアから2月25日発売)がオリコン演歌ウィークリーチャート初登場3位を記録して現在もロングヒット中の演歌歌手・田川寿美(39)が17日、東京・台東区の浅草公会堂で「田川寿美バースデーコンサート~25周年に向けて~」と銘打ったコンサートを開いた。
今月22日で40歳を迎えるのを記念して行ったコンサートで、今回、ステージで着用する衣装(着物)はすべて事務所の先輩の女優・中村玉緒(76)がプロデュース。
その着物は、「暁の波」(夜明けの風景、暁の湖上の波頭が抽象的に描かれた着物)、「夜桜」(円山公園の桜、かがり火に映し出される花びらを描いた着物」、「ステンドグラス」(北欧のステンドグラスをメルヘンチックに一方柄として描いた着物」、「打掛」(歌舞伎の衣装で、花魁の打掛)、「琳派6連作」(琳派400年の歴史を屏風絵のように描いた6枚1組の着物)¬の5種類。
1000席の会場は、デビュー当時からの熱烈なファンで満席の中、「私は、関西は和歌山の出身なので、東京の中でも浅草の町はいつも賑やかで、下町情緒があって親しみを感じる、そんな町の一つです。今日は、平日にもかかわらずこんなにたくさんの方がお越しくださって本当にうれしいです」とあいさつ。
前半は昭和のヒット曲のカバーを中心に、赤の着物「暁の波」を着て「ソーラン渡り鳥」「明治一代女」「ゲイシャ・ワルツ」「真赤な太陽」「柔」、ドレス姿で「京都の恋」「雨の御堂筋」「プレイバックPart2」「地上の星」などを熱唱。
中盤で今回の着物をプロデュースした中村玉緒がゲスト出演し、「琳派6連作」を着た6人の日舞の踊り手による「芳瞠堂(ほうりゅうどう)」の演舞が披露された後、水色の着物「夜桜」に着替えて田川が登場すると、再び玉緒も登場して、玉緒は「もう何十年ものお付き合いでして、この通りのええ人なんです(笑い)。まだ娘さんやったのが奥さんになって、お母ちゃんになってしもうたんですが、これからも70、80歳になっても歌ってくださいね」とエールを送った。
そして、玉緒は「この歌の2番が涙が出るくらい好きなので、歌わせてください」と言って故・美空ひばりさんの名曲「越後獅子の唄」をデュエット。歌い終わると2人で抱き合い、田川は「新曲『女の舟唄』のCDジャケットで着ている着物も玉緒さんがプロデュースしてくださって、白と黒と赤の格子柄、弁慶格子という柄をモチーフに勇ましさをイメージして作ってくださって、これがすごく評判がいいんです」と笑顔を見せた。
後半は、オリジナル作品から新曲「女の舟唄」をはじめ、「哀愁港」、黒の打掛への早替えで「女人高野」、そして最後の衣装、黒の着物「ステンドグラス」に着替えて「女…ひとり旅」「一期一会」など全25曲を熱唱。オープニングからフィナーレまで満員の客席を目と耳の両方で存分に楽しませた。
(サンニュース)
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