劇団四季研究所出身の真木柚布子が2日間にわたって語り芝居&歌謡ショー。一人7役に挑戦。初の花魁姿披露
今年でデビュー27年目を迎え、今月11日にキングレコードから新曲「助六さん」(詞・下地亜記子、曲・弦哲也)を発売した演歌歌手・真木柚布子(56)が18日、東京・新橋のヤクルトホールで「真木柚布子特別公演」を開いた。
これは、芝居と歌の2部構成による公演で、この日と翌19日の両日(全2公演)、同ホールで開催。
第1部の芝居「お光・吾作物語」(演出・久世龍之介、脚本・下地亜記子)は、佐渡にまつわる「お光と吾作」の悲話を題材に、真木が語り手とお光を演じ、第2部の「歌謡ショー」は、「2日間で26年の歌綴り」として、これまでリリースしてきた百十数曲の中から選んだ楽曲を2日間に分けて、それぞれ異なった楽曲(新曲を含めた数曲を除く)で構成。
「劇団四季研究所」出身という経歴を持つ彼女は、デビュー当時から「歌と踊りとお芝居の『演歌ミュージカル』を確立したい」として、芝居を盛り込んだコンサートを毎年行っているが、開演前から「今回は、いままで以上に皆さんに楽しんでいただくために、あれもやりたい、これもやりたいと思って、盛りだくさんの内容になってしまいました。これまでで一番パワフルな舞台になりそうです。お芝居では、語りをはじめ、お光、吾作、母親、子どもなど、一人7役に初挑戦させていただきます。とてもいい作品なので、これを全国展開していきたいですね。歌謡ショーのほうでは、2日間とも歌う曲が違うという、これも初めての試みでして、自分で言って自分で苦しんでいるのですが(笑い)、何が出てくるかわからないリクエストコーナーもありますので、最後までお客さまに楽しんでいただけるステージをお見せしたいですね」と意欲満々。
500人の熱烈なファンで満席の中、1部の芝居は、演歌ミュージカル語り芝居として語り手やお光など一人で7役を、持ち前の演技力を存分に発揮しながら熱演した。
2部の歌謡ショーでは、澤田勝春さんの津軽三味線の演奏でオープニングの幕を開けた後、真木の艶やかな花魁姿で花道を練り歩く「おいらん道中」を披露。その花魁姿で「助六さん」「さくら月夜」「雨の思案橋」を歌った後、「北の浜唄」「越中恋歌」「夢追い舟歌」、客席からのリクエスト(15曲の中から5曲を選曲)にこたえて「別離の雨」「紅吹雪」、リズムメドレーから「ふられ上手」「大阪ブギウギ」、それに新曲「助六さん」など全16曲を熱唱。
また、新曲を作詞っした下地亜記子さん、作曲の弦哲也さん、編曲の前田俊明さんがステージに上がり、下地さんは「私は歌舞伎が好きなので、あの助六さんの世界を書いてみたいなと思って作りました」、弦さんは「日本の文化をほんのちょっぴり感じてもらえたらいいなと思って作りました」。前田さんは「江戸情緒の歌なので、スタジオで根詰めて作らせていただきました」。
真木は「『助六さん』を出したからには何としてでも花魁になりたいと思ってやらせていただきましたが、衣装が重くて大変でした。真木柚布子らしさを出せるような作品にめぐり合えたので、皆さんもぜひ覚えて歌ってください」と話していた。
(サンニュース)
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