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■奄美三世・タナカアツシがメジャーデビュー曲「大島エレジー」発売記念ライブ。8月1日にユニバーサルMから発売

公開日: : ニュース

NHK大河ドラマ「西郷どん」の劇伴音楽演奏(三味線担当)でも知られる奄美三世アーティスト、タナカアツシ(52)が、メジャーデビュー・シングル「大島エレジー~NEW VERSION~」(詞曲・タナカアツシ)をユニバーサルミュージックから8月1日に発売するのに先がけて6月15日、東京・南青山のライブハウス、月見ル君想フで「世界遺産よりお先に何か決定ライブ『大島エレジー』~発表は当日~」と銘打ったメジャーデビュー記念ライブを開いた。

タナカアツシ(その1)

メジャーデビュー曲「大島エレジー」は、NHK大河ドラマ「西郷どん」の舞台や世界自然遺産関連の動きでいま大きな注目を集めている「奄美大島」をテーマに、「♪沖縄じゃないの 奄美大島よ~」「♪沖縄じゃないの 間違わないで~」と、奄美大島のことをコミカルに歌い上げた作品だ。

元々、彼がライブで歌ってきた楽曲だが、「第8回奄美のど自慢大会」の奄美歌謡部門でカバーされ、グランプリを受賞したのを機に大きな話題となり、カラオケを求める問い合わせが殺到したことから今回、昭和ムード歌謡調にアレンジしてニュー・バージョンとして発売することになったもの。
今回のライブのタイトルは、今年見込まれていた奄美群島のユネスコ世界自然遺産の認定が先に延びたことを踏まえ、それより先にデビュー決定したことから付けた。

会場には、若い人から中高年まで幅広い年齢層の熱烈なファン約150人が詰めかける中、3部構成で、第1部は、奄美シマ唄や八月踊り唄を伝統的なスタイルとポピュラーアレンジで歌い、演奏している2人組ユニット「マブリ」(タナカアツシ、奈良大介)で民謡「はまさき」やオリジナル曲「はんみ」などを披露。

第2部は、彼らの師匠でもある奄美大島南部の島唄伝承の第一人者と言われている奄美民謡歌手・朝崎郁恵(82)をゲストに迎え、マブリの演奏をバックに彼女が「よいすら節」「おぼくり」「十九の春」などを披露。

タナカアツシ(その2)

そして、第3部は、タナカアツシをフューチャーしてのコーナーで、タナカが「私、タナカアツシが今年8月1日、ユニバーサルミュージックからメジャーデビューすることになりました。去年4月に『大島エレジー』という曲を作りまして、それが(同年)8月のシマ唄のど自慢でカバーされて、シマの人たちの間で話題になり、フェイスブックでも大きな騒ぎになり、それがレコード会社の人の目に止まってメジャーデビューすることになりました。実は、おととい(6月13日)からiTunesなどでデジタル配信されていますので、このライブの帰り道、スマホでダウンロードしていただければ幸せです」とあいさつ。

オリジナルバージョンの「大島エレジー」をはじめ、メジャーCDのカップリング曲「夜を越えて」(映画「いぬむこいり」(監督・片嶋一貴、主演・有森也実)挿入歌)、同「てぃだぬうた 花ぬうた」などを熱唱。ファイナルは、有志の常連客からなる「でもでもダンサーズ」のダンスとバックコーラスを交えながら「大島エレジー~NEW VERSION~」を陽気に歌い上げ、最後まで満員の客席を楽しませた。

会場では、タナカのメジャーデビューを報道する奄美の「南海日日新聞」の号外も配られた。
 東京出身の彼は、幼少のころから喜界島出身の祖父が弾く三味線を毎日聴いて育ち、伝統的な奄美民謡とポップスのどちらもこなす「奄美の喜納昌吉」を目指し、20代から定期的にライブハウスに出演。1990年、TBSイカすバンド天国で審査員特別賞を受賞。三十路を過ぎたころ、祖父の急逝を機にシマ唄を始め、シマ唄ユニット「マブリ」をはじめ、シマ唄ロックバンド「The ワレンキャ」、他アーティスト、唄者のサポートなど多方面で活躍。現在、伝統島唄・民謡とポップス、奄美と東京の架け橋的な存在を目指して精力的に活動中だ。

(サンニュース)

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