■奥村チヨが最後のリリースとなるアルバム「ありがとう~サイレントムーン~」発売記念イベント。年内で歌手活動を卒業
「恋の奴隷」「終着駅」などの大ヒット曲で知られ、1965年のデビューから52年間にわたって第一線で活躍してきた歌手・奥村チヨ(71)が、今年1月に「2018年いっぱいで歌手活動を卒業する」ことを発表し、最後のアルバム「ありがとう~サイレントムーン」をユニバーサルミュージックから1月24日に発売したのを記念して3月4日、東京・渋谷区の代官山蔦屋書店でトーク&サイン会を開いた。
同卒業アルバムは、CDとDVDの2枚組で、CDには、デビュー時からの代表的ヒットナンバーに加えて、今回、夫で作曲家・浜圭介さんが書き下ろした新曲「サイレントムーン」(詞・渡辺なつみ)の全16曲(そのうち1曲は「サイレントムーン」のカラオケ)が収録。DVDには、「サイレントムーン」のミュージックビデオや1960年代~70年代の貴重なヒストリービデオを収録。
同店には、往年のファンから若い人たちまで幅広い年齢層の熱烈なファン約100人が詰めかけ、客席から「チヨちゃ~ん!」という熱い声援も飛び交う中、「私の最近の若いファンは6歳です。『恋の奴隷』でブレークしたときからのファンの人が岡山から来てくださったりして、もう大感激です」と笑顔を見せながらデビューから今日に至るまでの歴史を紐解きながらのトークを披露した。
その後、当初予定されていなかった歌も披露。同アルバムから大ヒット曲「終着駅’95」(1995年に発売のオーケストラバージョンによるアレンジ)と新曲「サイレントムーン」の2曲を熱唱し、「『終着駅’95』は、クラシック界で有名な千住明先生がアレンジしてくださり、スタジオでフルオーケストラと同時に歌ったんですけれど、あのときは感激で鳥肌が立ちました。そんな贅沢なレコーディングをさせていただき、私の宝物になりました。また、新曲の『サイレントムーン」は、ちょっとポップな感じで、英語のフレーズもある曲です。幅広い年齢層の方々に聴いていただけるような曲です。私は何十年と長く歌ってきても、自分自身が『終着駅』とはまた違った感動できる歌になかなか出合えなかったところにようやく出合えた作品です。この歌と出合ったことで歌手を卒業する決心をしました」と話していた。
イベント終了後、「歌手をやめることがこんなにも反響が大きいとは思ってもいなかったので、つらいですね。でも、自分の中ではやりきったという感じです。あとの残りの人生を大事に自然体に生きていきたいです。友人がたくさんいるハワイに行ったり、大好きなヨーロッパ旅行もしてみたい。人生をおもいっきりエンジョイしたい」と笑顔を見せていた。
(サンニュース)
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