■クミコが原点のシャンソニエで新曲「最後だとわかっていたなら」発売記念ライブ。世界中が涙した詩集を原案にして完成。訳詞者・佐川睦さんも
昨年は、アルバム「デラシネ」で第59回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞した人気歌手・クミコ(63)が、ニュー・シングル「最後だとわかっていたなら」(原作=ノーマ コーネット マレック、訳=佐川睦、歌詞構成・作曲=都志見隆)を日本コロムビアから3月7日に発売するのを記念して同4日、東京・銀座のシャンソニエ「蛙たち」で新曲発表ライブを開いた。
「蛙たち」は、日本初のシャンソニエ(シャンソンを聴かせるライブハウス)として美輪明宏ら多くのシャンソン歌手を輩出し、1990年に閉店した「銀巴里」と同じ銀座で53年の歴史を持つ日本で最も古い店で、クミコもデビュー当時、頻繁に出演していた原点ともいえるライブハウスだ。
また、「聴くものすべてが涙する」と言われ、クミコの名を一躍、日本中に知らしめたヒット曲「わが麗しき恋物語」が、初めは小さなシャンソニエで歌い始めたのがきっかけであったことから、今度の新曲「最後だとわかっていたなら」(〝世界中が涙した詩集〟を原案にした楽曲)もそれにならって小さなライブハウスでお披露目することになったもの。
約70人の熱烈なファンで満席の中、シャンソンのカバー曲から「サントワマミー」「愛の讃歌」、ヒット曲「わが麗しき恋物語」、松本隆作詞によるプロジェクト「クミコwith風街レビュー」によるアルバム「デラシネ」から「フローズン・ダイキリ」、それに新曲「最後だとわかっていたなら」など全10曲を熱唱。
その新曲についてクミコは「私の親が90歳になったので、人の最後がよく見えるようになってきました。いままでは人の最後を見据えることもなく生きてきましたが、ここ最近はリアルに感じるようになったので、この歌は私自身の救いにもなりつつあります。最後だとわかっていたらもうちょっとやさしい言葉がかけられるんだと、いまはそう凌ごうと思っています。まさしくいまの私の状況に合った作品です」と話していた。
この日のライブには、同詩集と新曲の日本語訳を手がけた佐川睦さんも駆けつけた。佐川さんは、アメリカ人の女性が10歳の息子を亡くし、その悲しみの思いを綴った詩が、9・11同時多発テロの追悼集会で朗読され、大反響を呼んで世界中に拡散。その詩の素晴らしさに感動し、著者の許可を得て和訳したそうだ。
その訳詞者・佐川さんは、クミコの歌を聴いて「この詩を読んで、自分が前向きになろうとか、まわりの人たちに思いを伝えていこうというのと同じようなそのときに感じた前向きさ、温かさを感じました。クミコさんの声がやさしくて温かくて、すごく感動しました。クミコさんの歌によってこの詩がより多くの方々にきたらうれしいですね」と感想を述べた。
この日から新曲のミュージックビデオが公開。今月7日には、6月30日に東京・EXシアター六本木で行われるコンサートのチケットが発売される。
(サンニュース)

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