■「長良グループ 演歌まつり」が東京・NHKホールで開催。山川豊、田川寿美、水森かおり、氷川きよしら9組のアーティストが競演。新趣向のステージで昭和の名曲をカバー
長良グループが主催する毎年恒例の演歌のビッグイベントで、今年で11回目を迎える「長良グループ 演歌まつり2018」が2月18日昼夜2回、東京・渋谷区のNHKホールで開かれ、同グループに所属の山川豊(59)、田川寿美(42)、水森かおり(44)、氷川きよし(40)、藤野とし恵(71)、椎名佐千子(35)、岩佐美咲(23)、はやぶさ=ヒカル(30)、ヤマト(24)=、辰巳ゆうと(20)の全9組のアーティストが競演した。
同イベントは、2月15日に名古屋・センチュリーホールでスタートし、この日、そして3月3日の大阪・フェスティバルホールと全3カ所(各2公演)で開催され、全6公演、合わせて1万8600人を動員。
3600席の会場は、それぞれのファンたちで賑わう中、出演者全員で昭和の名曲「丘を越えて」を歌ってオープニングの幕を開け、山川が「『長良グループ 演歌まつり』も11回目を迎えることができました。今日はお一人おひとりに感謝の気持ちを込めて、このメンバー全員で一生懸命歌いたいと思います。ごゆっくりとお楽しみください」とあいさつ。
前半は、出演者全員がステージに顔をそろえる中、代表曲コーナーで、氷川が「きよしのズンドコ節」、水森が「鳥取砂丘」、田川が「哀愁港」、山川が「アメリカ橋」、カバーコーナーで、山川・氷川・はやぶさの3組が、敏いとうとハッピー&ブルーの「星降る街角」、藤野・田川・水森・椎名・岩佐の5人がキャンディーズの「春一番」、テレビドラマ「必殺仕事人」を真似ての寸劇を出演者たちが演じてから同主題歌「旅愁」(西崎みどり)を田川が歌唱するなどし、同コーナーのラストは全員で美空ひばりの「川の流れのように」をカバー。
中盤は、同公演の名物でもある客席を回るラウンドコーナーで、出演者たちが1階から3階の客席に分かれて、細川たかしの「北酒場」や坂本九の「幸せなら手をたたこう」などを歌いながら一人ひとりと握手をしながら大ホールを回り、客席を大いに喜ばせた。
後半は、それぞれが一番新しい曲を披露する新曲コーナーで、はやぶさが「蜘蛛男のダンス」(3月7日発売)、岩佐が「佐渡の鬼太鼓」(2月27日発売)、椎名が「舞鶴おんな雨」、藤野が「水無し川」、氷川が「勝負の花道」、水森が「水に咲く花・支笏湖へ」(3月20日発売)、田川が「心化粧」、山川が「黄昏」を歌唱。そしてファイナルは、前唄でデビュー曲「下町純情」などを歌唱した20歳の新人演歌歌手・辰巳ゆうとも交え全員で、都はるみの「好きになった人」など全27曲を熱唱し、最後までバラエティーに富んだ選曲と趣向を凝らした演出で満員のファンを楽しませた。
歌い終わって山川は「毎回、来てくださるお客さんに喜んでいただけるよういろいろ趣向を凝らしてやっていますが、今年は、出演者全員がステージに出て、その中で一人ひとりが歌うという新しい演出で、みんなで客席をラウンドしながら握手するなど、来てくださった方々に喜んでいただけたのではないかなと思います」と満足そうだった。
また、記者から平昌オリンピックで羽生結弦選手の金メダル獲得の感想を聞かれ、山川は「金メダルはすごいですが、頑張っている選手みんなに感動しますね」、氷川は「あのドラマチックな演技を見ていて熱いものがこみ上げてきて、涙が出てきました。努力のたまものですね」、水森は「きよしくんに似ていて、きよしくんは演歌界の羽生選手ですね」、田川は「この演歌まつりは11回目になりましたが、毎年毎年、いい形でお客さまに伝えて、金メダルになるようみんなで頑張っていきたい」と話していた。
(サンニュース)
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