■岡ゆう子が浅草の民謡酒場「追分」で新曲「望郷貝がら節」発表会。仁井谷俊也先生の遺作を大ヒットさせたい
「歌う日本地図」の異名をとり、450曲を超える全国47都道府県の歌をレコーディングし、今年でデビュー40年目を迎えた演歌歌手・岡ゆう子(60)が、キングレコードから1月24日にニュー・シングル「望郷貝がら節」(詞・仁井谷俊也、曲・岡千秋)を発売したのを記念して6日、東京・西浅草の民謡酒場「追分」で新曲発表会を開いた。
今度の新曲は、鳥取県の民謡「貝殻節」をモチーフに親子の愛と望郷の心情をうたった作品で、「いまは亡き作詞家・仁井谷俊也先生の入魂の最後の作品をいただきましたので、これからも先生の思い入れを精いっぱい表現して歌い続けていきたい」としている。
そんな民謡をモチーフにした新曲であることから昭和32年開業以来、数多くの民謡ファンらに親しまれている老舗酒場で新曲をお披露目することになったもので、「今日は、いち早く皆さまに新曲を、民謡の雰囲気たっぷりの浅草追分さんで歌わせていただくことになりました。新曲を作詞していただいた仁井谷俊也先生(昨年10月2日死去。享年69歳)の作品はこれまでに10曲以上いただいていますが、きのうは先生の偲ぶ会があり、行ってまいりました。今日は、新曲発表会をさせていただくというご報告をお写真(遺影)の前でさせていただきました。今日は、きっと先生も天国から聴いてくださっていると思います」とあいさつ。
新曲「望郷貝がら節」をはじめ、仁井谷俊也作品から「ひえつき望郷歌」(平成27年4月発売)、同店の地方(じかた)の三味線奏者・橋本大輝、同・山中裕史、太鼓奏者・服部章代の演奏をバックに宮﨑民謡「ひえつき節」と鳥取民謡「貝殻節」、それに再度、新曲の全5曲を熱唱した。
歌い終わって、「前作『しあわせのサンバ』は、私にとって初めてのリズム演歌で、初めて踊りながら歌わせていただきましたが、今回はまた元にもどって、しっとりとしたしみじみとした作品を歌わせていただくことになり、ファンの皆さまもほっとされているみたいです。今度の新曲は、望郷と親子の愛情をうたった作品ですが、私は九州・佐賀県の生まれでして、遠く離れていますと、故郷への想いとか父や母への思い出が支えになって歌の道を歩んでいます。昨年、私は母を亡くしまして、また仁井谷俊也先生も亡くしましたが、そんな先生の想いを大切にこの『望郷貝がら節』を大きなヒットになるよう一生懸命歌っていきたいと思います」
「今回、仁井谷先生からは、この『望郷貝がら節』のモチーフになっている『貝殻節』の『カワイヤノ カワイヤノ』という印象的なお囃子の部分を歌の中に取り入れて歌ってほしいというご要望をいただきました。この作品をいただいたのが、先生がお亡くなりになる2週間前でして、レコーディングにも立ち会っていただけなくてとても残念です」と目頭を熱くしていた。
なお、同曲を課題曲にしたカラオケ大会が5月24日にキング関口台スタジオで開催。
(サンニュース)
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