■大衆娯楽劇の松井誠が一人4役を手がける特別舞台公演で島津悦子、大空亜由美、津吹みゆの演歌歌手3人が熱演&熱唱
大衆娯楽劇の王道を歩む人気俳優・松井誠(62)が脚本・演出・振付・出演の一人4役を手がける舞台公演「錦秋 浅草特別公演」が19日、東京・台東区の浅草公会堂で行われ、演歌歌手の島津悦子(60)、大空亜由美(48)、津吹みゆ(26)の3人が熱演&熱唱した。
今回、デビュー35周年を迎え、最新シングル「絆~きずな」が好調の島津が松井と共演することになったのは、彼女が昨年10月14日に開催した芝居&歌謡ショー「艶歌華舞台~農業と演歌は日本の宝~」を観劇した松井から「本格時代劇のお芝居をやってみませんか」と声をかけられたのがきっかけだそうで、島津は「デビュー35周年という記念の年に本格時代劇のお芝居にチャレンジさせていただけて感謝の思いでいっぱいです。今日は、持てる力のすべてをかけて舞台に臨みます」。
大空は「松井さんの舞台にはこれまでに4回出させていただき、お芝居は3度目の挑戦です。(自身の歌手生活)30周年にふさわしい大役をいただけたので頑張って演じたい」。松井の舞台は何度も観劇している津吹は「小さいころから時代劇が大好きでしたので、まさか時代劇を演じさせていただけるなんて幸せでいっぱいです。今日は、一瞬、一瞬を先輩方と楽しく過ごしたい」と、3人とも意欲満々。松井は「歌手の方は一人舞台ですが、俳優さんがいて、所作ごとがあって、時代劇のセリフがあってと、ものすごく苦労されたと思います。でも、演歌の人は根性が違いますね。そんな皆さんと大変素晴らしい舞台ができたと思っています」と自信満々。
同公演は、島津、大空、津吹を迎えた3部構成による豪華な歌謡舞踊ショー&本格時代劇の一日限りのスペシャルショーで、第1部「顔見世歌謡舞踏ショー」(構成・演出・振付=松井誠)は、松井の男らしい舞踊に始まり、出演者全員による郡舞、島津・大空・津吹の歌唱&歌謡舞踊ショーを華麗に披露。それぞれの新曲から島津は「絆~きずな」、大空は「かもめよ泣かないで」、津吹は「おんなの嵯峨野路」を熱唱した。
続く第2部「情けの露~般若の新吉~」(脚本・演出=松井誠)は本格時代劇で、島津は松井と夫婦役を演じ、義理と人情が入り交じった涙なくしては語れない物語が展開され、客席を感動させた。
そして第3部「豪華絢爛 艶姿歌謡舞踊撰」(構成・演出・振付=松井誠)は、10caratsレビューショーに始まり、グランドフィナーレまで華やかなステージを繰り広げ、最後まで満員のファンを楽しませた。
約2週間にわたって稽古に励んできた島津は「時代劇のお芝居・群舞は、私にとって何もかもが初めてのことばかりで、初日から様々なお稽古が始まり、どんどん進んでいく内容についていくのに必死でした。最年長の私は、若い役者さんたちにたくさんのパワーをいただきながら何とか頑張ることができました」。
稽古中日には左足張脛を痛め、全治2週間と診断されたそうで、「松井座長をはじめ、座員の皆さんが『舞台はチームワーク。助け合いましょう』と励ましてくださり、それは生涯忘れることができません」といったエピソードも。
そんなスペシャルは舞台公演を終えて、島津は「松井一座(「劇団誠」)は、人情にあふれる素晴らしい一座です。松井誠さんは、私にとってあこがれの存在、遠い存在の方だと思っていました。そんな方と毎日お会いでき、演技指導や振付のご指導をいただき、同じ舞台に立てたことは本当に幸せです。芸に対しては大変厳しい方ですが、ふだんの松井さんはとてもお茶目で、大変優しい方です」と話していた。
島津は、来る12月23日に石川・金沢市のホテル日航金沢でデビュー35周年記念クリスマス&バースデー(特別ゲスト・三田明)を開催する。
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