■渥美二郎が主宰の「人仁の会」で角川博、走裕介ら7アーティストが共演。昭和39年、東京五輪の年にヒットした曲などを熱唱
ベテラン演歌歌手・渥美二郎(66)が主宰し、今年で25回目を迎える震災チャリティーコンサート「人仁(にんじん)の会」が18日、東京・杉並区のセシオン杉並で開かれ、渥美をはじめ、鏡五郎(75)、角川博(65)、島津悦子(57)、走裕介(45)、山本さと子(40)、若山かずさ(55)の演歌・歌謡曲系アーティスト全7人が共演した。
「人仁の会」は、阪神淡路大震災が発生した1995年、同被災者救援を目的として渥美の主宰によって発足。2011年以降は、東日本大震災へのチャリティーも同時に行い、熊本・大分地震への義援金も含め、現在まで総額5725万4378円の純益金が集まり、その純益金のすべてを、日本赤十字社を通して寄付してきた。
そんな会の趣旨に賛同した7人のアーティストが集まって今年も同公演が行われることになり、渥美は「お陰さまで25回という一つの節目を迎えることができました。これも今日まで来てくださったお客さま、そして歌手仲間の方たちが忙しいスケジュールを割いて来てくださってできることだと、心から感謝しています。今日のステージは、来年の東京オリンピックにちなんで、55年前の東京オリンピックの時代にビッグヒットした曲を集めて歌ってみたいと思っていますので、昭和39年の時代の風をお客さんに感じていただけるよう精いっぱい歌わせていただきます」と大張り切り。
鏡は「渥美さんが大好きで、尊敬していますが、僕はこの会に参加させていただいて20回になります。これからも元気なうちは渥美さんについていきたいと思います」。角川は「令和になっての第1回ということで、また新しい足跡が残せたらいいなと思っています」。島津は「今年も『人仁の会』に参加させていただき、とても光栄です。一人では何もできませんが、こうして渥美先輩に声をかけていただいて、少しは(世の中への)お手伝いができるのでは…」。
若山は「今年も大好きな渥美二郎さんに声をかけていただいてありがとうございます。私は東京オリンピックの年に生まれましたが(笑)、皆さんに楽しんでいただけるように一生懸命頑張って歌わせていただきます」。山本は「私も重ねてお声がけをいただき、そのたびに渥美先輩からチャレンジと課題をいただいています。今回は東京オリンピックの年にヒットした曲に挑戦させていただきますので、お客さまにその思いが伝わればいいなと思います」。走は「今年も参加させていただくことができ大変ありがたいです。尊敬する渥美二郎さんからいつも衣装をいただいていまして、今日も渥美さんからいただいた衣装を着させていただいています。今日もチャリティー精神を発揮しながら歌わせていただきます」。
約500人のファンで満席の中、55年前の東京オリンピックの年に大ヒットした曲から走が「皆の衆」、若山が「アンコ椿は恋の花」、山本が「ウナ・セラ・ディ東京」、渥美が「恋心」、角川が「サン・トワ・マミー」、鏡が「男の土俵」、島津が「愛と死を見つめて」などを歌唱。
それぞれのソロコーナーでは、走が「北のひとり星」や新曲「春待ち草」、山本が「若狭恋唄」や新曲「揺れて日本海」、島津が「海峡みなと」や新曲「長崎しぐれ」、若山が「酔い惚れて」や新曲「春の蝉」、角川が「伊豆の雨」や新曲「乱れ月」、鏡が「男ごころ」や新曲「長良川舟唄」、渥美が「夢追い酒」や新曲「涙色のタンゴ」などを披露し、フィナーレは出演者全員で同会のテーマ曲「永遠鉄道」など全26曲を熱唱した。
最後に贈呈式が行われ、この日集まった義援金が発表。第25回の純益金は113万5819円で、第1回から25回までの合計純益金は5839万197円となり、今回の純益金は、「人仁の会」を代表して渥美二郎から日本赤十字社東京都支部事務局長の中川原米俊さんに手渡された。
なお、この日の模様は、ラジオ日本で6月24日、午後7時30分から8時30分までの1時間にわたってオンエア予定。
(サンニュース)
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