■藤原浩と岩出和也が「FINE VOICE ブラザーズ」のユニット名でジョイントライブ。全23曲熱唱
新曲「二十歳の祝い酒」が好調の演歌歌手・藤原浩(57)と、新曲「東京陽炎」が好調の演歌歌手・岩出和也(46)が8月28日、東京・渋谷区のマウントレーニアホール渋谷でジョイントライブを開いた。
2人ともキングレコードに所属しているが、共にソニーレコードからデビュー=藤原は1994年、岩出は1997年=し、その後、同社に移籍。2人とも大の車好きで、公私ともに仲がよく、キングレコードの先輩歌手・北川裕二と3人ユニット「ザ・キングボーイズ」(2013年7月結成)も結成。
そんな2人は、昨年10月31日に同所で初めてのジョイントライブを開き、好評を博し、今回が2度目。この日のライブのために、2人のユニット名を「FINE VOICE ブラザーズ」と名付けて行ったもの。
約300席の会場は満席の中、キングボーイズの「悲しき瞳」でオープニングの幕を開け、藤原は「皆さん、こんにちは。残暑お見舞い申し上げます。船越英一郎です(笑)。今日は、お暑い中、お忙しい中、ご来場いただきましてありがとうございます。感謝の気持ちで歌わせていただきます」、岩出は「皆さん、こんにちは。藤原浩です(笑)。今日は頑張って歌わせていただきます」と、ジョーク交じりにあいさつ。
その演歌歌手らしからぬ岩出の髪型と衣装を見て、藤原は「朝、楽屋に入ったら誰かわかりませんでした。ジャニーズの人かと思いました(笑)」と言えば、岩出は「最近は、曲が演歌ではないので、イメチェンしてみました」と言って藤原の右手中指に巻いた包帯に目をやりながら「どうしたんですか?」と聞くと、「1カ月前、自分で車のドアに指を挟んでしまって、指の骨が砕け、爪もだめになってしまいました。きのうも仕事に行ってそう言っているのに、お客さんがしっかりと握手してきました(笑)」。
冒頭からそんなやりとりで盛り上がる中、2人で昭和のヒット曲カバーから「真っ赤な太陽」「見上げてごらん夜の星を」「ラブ・イズ・オーヴァー」、キングボーイズや2人の楽曲も提供している作曲家で、ゲストの樋口義高さんと3人でGSの名曲「ブルー・シャトウ」やキングボーイズの「涙のロンリーボーイ」、ソロコーナーで、岩出が「愛を消さないで」や新曲「東京陽炎」、藤原が「越前つばき」や新曲「二十歳の祝い酒」、ファイナルは樋口さんと3人でキングボーイズの「渚のムーンライト」など全23曲のプログラムで最後まで客席を楽しませた。
それぞれの新曲について、藤原は「20歳のとき、私は長距離トラックの運転手をやっていまして、お酒も飲めず、思い出があるようでないんです。私は独身で、子どもを育てたこともないので、これは願望歌ですが、お父さんが子どもにすくすくと育ってほしいという気持ちを込めて歌わせていただいています」。岩出は「杉本眞人先生に初めてつくっていただきました。曲調も杉本節が存分に入っていて、サビの『東京陽炎』というフレーズがすごく耳に残る曲です。今年が20周年ですが、まだまだ若手だと思っていますし、初心を忘れずに頑張っていきたい」と話していた。
(サンニュース)
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