■べー・チェチョルが日本メジャーデビューCD発売記念コンサート。美空ひばりの「悲しい酒」を日本語で披露
「奇跡のテノール」と称され、テレビや日韓合作映画「ザ・テノール 真実の物語」などで話題を呼んでいる韓国出身のオペラ歌手、べー・チェチョル(47)が、日本でのメジャーデビューアルバム「THE SINGER」を日本コロムビアから6月21日に発売するのを記念して19日、東京・渋谷区のBunkamuraオーチャードホールでスペシャルコンサートを開いた。
「アジアのオペラ史上最高のテノール」と称されながらも2005年10月、甲状腺がんであることが判明し、その摘出手術で声帯と横隔膜の両神経を切断。歌声に加え、右側の肺の機能まで失い、一時は声楽家としての道を絶望視されていた。しかし、多くの日本人ファンの支援のもと、翌2006年4月25日、音声外科医の世界的権威、京都大学・一色信彦名誉教授による甲状軟骨形成手術を受け、その後、厳しいリハビリによって見事、舞台復帰を果たした。
開演前、「長年、いろいろなことがありましたが、今日は、心血を注いで作ったメジャーデビューCDの発売記念コンサートですので、気持ちも高まっていますし、日本の皆さまのためにも素晴らしいコンサートにしたい」と意欲満々。
そこに、ファンの一人として人気マジシャンのMr.マリックが花束を持ってお祝いに駆けつけ、「3年前に初めて生で聴かせていただき、魂を揺さぶられたファンの一人として応援に来ました。これから復活した奇跡のノドで(観客の)魂を揺さぶっていただきたい」と激励し、CDジャケットの写真に写ったべーの喉元に布を通す魔術を披露して、べーを驚かせた。
会場には約2000人のファンが詰めかける中、同アルバムから「枯葉」(フランス語)をはじめ、「見上げてごらん夜の星を」(日本語)、「赤とんぼ」(日本語)、「ベサメ・ムーチョ」(スペイン語)、「ユー・レイズ・ミー・アップ」(英語)、アンコールで「グッドバイ・モーニング」(イタリア語)、「アリラン」(韓国語)など全11曲を熱唱。
その中で、同アルバムのレコーディングにも参加したギタリスト・アントニオ古賀がゲスト出演し、そのギター伴奏で美空ひばりの「悲しい酒」を日本語で魂を込めて歌い上げ、満員のファンをさらに感動させた。
日本でのメジャーデビューについては「私は外国人ですし、日本で多くの方々に支持されてメジャーデビューさせていただけるのはそんなに簡単なことではないので、感謝の気持ちと感動でいっぱいです」と話していた。
この後、7月19日に大阪・グランキューブ大阪でもCD発売記念スペシャルコンサートを開く。
同アルバムは、ライブでの定番曲を含め、有名曲を中心に全12曲で構成。どの曲も聴きごたえのある歌唱ぶりだが、なかでも日本語で歌う美空ひばりの「悲しい酒」は必聴の曲で、べー・チェチョルの魅力が最大限に詰まった作品になっている。
(サンニュース)

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