■坂本冬美が40代最後!「私は命がけの恋をしたことがない」―通算50枚目のニュー・シングル「百夜行」発売記念スペシャルライブイベント
昨年はデビュー30周年を迎え、「女は抱かれて鮎になる」の大ヒットや東京・明治座での15年ぶりの単独座長公演などで話題を集めた演歌歌手・坂本冬美(49)が、通算50枚目のニュー・シングル「百夜行」(詞・荒木とよひさ、曲・弦哲也)をユニバーサルミュージックから3月8日に発売するのを記念して7日、東京・目黒区のめぐろパーシモンホールで「一夜限りの坂本冬美スペシャルライブイベント」と銘打ったライブを開いた。
これは、演歌の名曲を現代版にリニューアルしたアレンジで歌ったカバーアルバム「ENKA~情歌~」(昨年10月日発売)の購入者を対象にしたプレミアムイベントで、全国から5000通を超える応募があり、その中から抽選で75組150人を無料招待。
客席のあちこちから「冬美ちゃ~ん!」という熱い声援が飛び交う中、「昭和62年3月4日にデビューして31年目に入りました。(このホールの最寄り駅の)都立大学は、(内弟子としてお世話になった)猪俣公章先生のところを離れて、初めて一人暮らしをしたところです。この思い出の地で31年目の新たなスタートを切らせていただくことになりました」とあいさつ。
オリジナル曲とはひと味違ったポップな新アレンジで、同アルバムから「石狩挽歌」(北原ミレイ)をはじめ、「大阪しぐれ」(都はるみ)、「越冬つばめ」(森昌子)、「人生いろいろ」(島倉千代子)、「愛燦燦」(美空ひばり)、「津軽海峡・冬景色」(石川さゆり)、それに新曲「百夜行」など全9曲を1時間にわたって熱唱。
その中で、「津軽海峡・冬景色」について「このアルバム『ENKA』の中で一番思い出のある曲です。私が小学校5年生のとき、初めて買ったレコードです。当時は、600円の時代でした。石川さゆりさんのような歌手になりたいとあこがれていまして、いまだに石川さゆりさんとお会いすると、直立不動になって緊張します」と語った。
今度の新曲「百夜行」は、「火の国の女」「夜桜お七」に続く情念の世界を歌い上げた作品で、心を惑わす煩悩、過ぎたる欲を鬼にたとえた「百鬼夜行」がテーマ。
3月30日に50歳になる彼女が等身大で歌うスケールの大きな力強い女唄で、「これが50枚目のシングルになります。『百鬼夜行』の鬼を隠しました。なぜ隠したかと言いますと、女性の心には鬼がいるからです。でも、鬼と言っても怖い鬼ではありません。愛するがゆえに、いろんな感情が入り交じっているとてもせつない歌です。私は、この歌のような命がけの恋をしたことはありませんし、去年、恋愛は封印しましたので、50歳になってからは、この演歌の道をまっしぐらに歩んでいきたい」と話していた。
(サンニュース)
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