■由紀さおり・安田祥子が30周年記念コンサートツアーのファイナルを東京・赤坂ACTシアターで
由紀さおり(68)と安田祥子(75)の姉妹ユニットが6日、東京・港区の赤坂ACTシアターで「由紀さおり・安田祥子ファミリーコンサート 30周年記念~両手いっぱいの歌」と銘打った30周年記念コンサートを開いた。
1985年に童謡・唱歌のアルバム「あの時、この歌」(第28回日本レコード大賞企画賞受賞)を発売し、翌86年3月から姉妹による童謡コンサートを東京・有楽町朝日ホールからスタート。それが30周年を迎えたのを記念して、昨年4月21日の東京・有楽町朝日ホールを皮切りに全国17カ所(全18公演)=全公演で約2万5000人を動員=でコンサートツアーを行い、この日がファイナル。
約1300人のファンが詰めかける中、由紀は「今日は、30年目のコンサートのファイナルですが、たくさんのお客さまに足をお運びいただきありがとうございます」、安田は「30周年を迎えられたのは、たくさんのお客さまのご支援のたまものです」とあいさつし、「みかんの花咲く丘」をはじめ、「早春賦」「おぼろ月夜」「歌とピアノで綴る“ゆりかごのロンド”」「花嫁人形」「涙くんさよなら」「大きな古時計」「トルコ行進曲」など全22曲を熱唱。
男声ボーカルユニット、HAMORI―BE(はもりべ)とのコラボコーナーもあり、最後まで歌のキャリアを重ねてきた姉妹ならではの美しいハーモニーと透明感あふれる歌声で満員の客席を魅了した。
安田は「30年はあっという間なのか、長いのか、先に決まっていたスケジュールのその日、その日をクリアしながらお陰さまでここまで来ることができました。気がついたら30年がたっていたということもありますし、お客さんのお子さんの成長を見たりすると、改めて30年という時の流れの早さを実感します」。
由紀は「とても親しくさせていただいている竹下景子さんがご結婚し、ご長男を出産される前、トラックダウンして出来上がった日に『あの時、この歌』のミュージックテープを差し上げたところから30年になります。今回のツアーのスタートのときはお母さまさまとご長男が見に来てくださいましたが、そのご長男の成長がこのコンサートの大きな指針になっています」。
所属事務所の社長だった亡き母親から「2人で歌ってみたら」と勧められたのがユニット結成のきっかけで、最初は出前コンサートからスタートして、童謡アルバム「あの時、この歌」シリーズのヒット、2度のカーネギーホール公演、ウィーン少年合唱団とのアルバム制作など数々の功績を残してきた。
童謡・唱歌が大好きだという2人の歌への意欲はますます旺盛で、安田は「日本の童謡・唱歌には、日本人として大事なことがいっぱい歌われていますので、何とかお伝えしていかなければという使命感に燃えています」、由紀は「これからも人前に立って歌わせていただくという責任を果たせる限りは歌い続けていきたい」と話していた。
4月18日には、東京・品川区のきゅりあん大ホールで熊本地震復興応援イベントの童謡コンサート=収益金の一部を「熊本地震応援基金」として寄付=を行う。
(サンニュース)
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