■中村美律子がデビュー30周年記念コンサート。22分間の長編歌謡浪曲に挑戦
デビュー30周年を迎え、同記念曲第1弾「土佐女房」(詞・石本美由起、曲・叶弦大)=キングレコードから3月9日発売=が好調の演歌歌手・中村美律子(65)が20日昼夜2回、東京・新宿区の新宿文化センター大ホールで「デビュー30周年記念コンサート~歌う門には福来る~」と銘打ったコンサートを開いた。

1800席の会場は、昼夜ともに熱烈な中高年ファンで満席の中、「今年で30周年になりますが、30年はあっという間でした。その節目やから祝うてやろうということで、遠いところからもお越しいただいている方がようさんいてはります。足腰がたいへんなのにこうして来ていただいて、感謝、感謝です。今日は、私の歌を聴いていただいて皆さんは元気いっぱいになって、スキンシップで帰れるかなと思います」と笑顔であいさつ。

2部構成で、第1部は「河内酒」をはじめ、「大阪情話」「島田のブンブン」、オリジナルメドレーから「恋の肥後つばき」「男道」「人生桜」「人生一度」「だんじり」、それに今回の目玉コーナーでもある約22分間にわたる「長編歌謡浪曲『無法松の恋』松五郎と吉岡夫人」=荒くれ者の富島松五郎(通称・無法松)が吉岡夫人・良子に抱く淡い想いを、時には力強く、時には優しく、時には淋しく、中村美律子が浪曲を交えて歌い語る長編歌謡浪曲=などを披露。

第2部は、「美律子の河内音頭」をはじめ、「下津井・お滝・まだかな橋」「土佐女房」「壺坂情話」「瞼の母」、そしてファイナルは「河内おとこ節」など、メドレーを含めて全18曲を熱唱。最後まで元気いっぱいの見ごたえ、聴きごたえ満点のステージで満員のファンを楽しませた。

今回披露した「長編歌謡浪曲『無法松の恋』松五郎と吉岡夫人」は、7月6日にシングル発売される。
来る7月25日から8月13日まで大阪・新歌舞伎座で30周年記念公演=第一部「雲の上の青い空~中村美律子物語~」(作・演出=ジェームス三木)、第二部「中村美律子オンステージ 浪花の夏祭り2016」=を上演。
(サンニュース)
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