■走裕介が東京では1年7カ月ぶりのソロコンサート。この日のために猛特訓した長台詞「外郎売り」に初挑戦
第9弾シングル「北の傷歌(しょうか)」(作詞・石原信一、作曲&編曲・蔦将包)を日本コロムビアから3月23日に発売し、オリコン演歌・歌謡曲ランキング初登場7位を獲得して好スタートを切った演歌歌手・走裕介(はしり・ゆうすけ、42)が11日、東京・文京区の文京シビックホールで「走裕介 RUN RUNコンサート」と銘打ったコンサートを開いた。
今度の新曲は、蔦将包さんが「北国街道・日本海」以来、3作ぶりに曲を手がけたフォークタッチの歌謡演歌で、心の傷を癒やしに北へ旅する男の哀愁を歌った作品。2月14日には地元・北海道網走市で開催された「第51回あばしりオホーツク流氷まつり」にゲスト参加し、そこでも歌った新曲が人気上昇中だ。
開演前、「東京でこういった大きなコンサートを開くのは久しぶりですので、ドキドキ感満載ですね。出し物も初めてのものが多いからですが、それだけ『やるぞー!』という気持ちも大きいですね」と、緊張しながらも意欲十分。
今回の東京都内でのソロコンサートは1年7カ月ぶりで、370席の会場は、デビュー当時からの熱烈なファンらで満席の中、デビュー曲「流氷の駅」をはじめ、「北国街道・日本海」「呼人駅」「北国フェリー」「昭和縄のれん」、新曲「北の傷歌」、それに尾崎豊のカバー曲「I LOVE YOU」、師匠・船村徹さんの大ヒットメドレーから「別れの一本杉」「矢切の渡し」「風雪ながれ旅」など、アンコールを含めて全15曲を熱唱。
その中で、この日のために特訓してきた「外郎売り」と呼ばれるアナウンサーなどの訓練でも使われる滑舌の訓練のための長台詞に初挑戦。
「寸劇『外郎売りのせりふ』」と題して、袴姿で、身振り手振りで演じながら同長台詞を約10分間にわたって披露し、客席を驚かせ、感動させた。
また、同公演の中で文京区防災課の協力による「走裕介と学ぶ防災教室」を開催。そのステージ上で走から同公演の売り上げの一部が「文京区社会福祉士協議会」に寄付され、文京区長・成澤廣修さんがあいさつした。
東京では久しぶりのコンサートだったが、「これからもいろんな土地に行って一人でも多くの方に私の歌を聴いていただきたいですし、機会があったらまた『外郎売り』も披露させていただきたいですね」と笑顔を見せた。
今回、「外郎売り」に挑戦したのは「以前から応援してくださっている元舞台女優の方から『他人がやってないことをやったほうがいいよ』と言われ、こういう歌舞伎の十八番で『外郎売り』があるということを知りまして、挑戦させていただくことにしました。ただ、最初、台詞を見た瞬間、『これは絶対覚えられないな』と思いましたが、1ページ目を覚えると、次も覚えようとやっていくうちに1カ月半ぐらいかかりました。振りもご指導いただきました。台詞として抑揚をつけたり、手の動かし方が難しかったですが、挑戦しがいがありました」と話していた。
7月6日に東京・中野サンプラザホールで開催される「コロムビアうたまつり2016」に出演。
(サンニュース)
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