3兄弟ユニット「東京大衆歌謡楽団」がデビューお披露目演奏会。昭和の流行歌を7曲熱唱。長嶋茂雄さんも絶賛
古き良き昭和初期の流行歌をこよなく愛し、過去へタイムスリップしたような懐かしいスタイルの歌唱で若い人からお年寄りまで幅広い年齢層のファンの人気を集めている兄弟3人による音楽ユニット「東京大衆歌謡楽団」が、今月17日に日本コロムビアからアルバム「街角の心」(全16曲収録)でデビューすることになり、それに先がけて15日、東京・銀座の音楽ビヤプラザ・ライオンでデビューお披露目演奏会を開いた。
メンバーは、唄・高島孝太郎(31)、アコーディオン・高島雄次郎(30)、ウッドベース・高島龍三郎(27)の3兄弟。平成21年4月、長男・孝太郎と次男・雄次郎の2人と、前任のウッドベース・髙鳥玲の3人で結成。髙鳥が脱退し、「三社祭で2人がやっている姿に感銘を受け」て、安定した仕事をやめた三男・龍三郎が今年3月から加入し、3兄弟でのバンドとなった。これまで浅草、上野などの街頭演奏や単独公演などで徐々に人気&知名度を上げ、それが同社の目にとまって今回、CDデビューすることになったもの。
マスコミ関係者ら100人が詰めかける中、紹介VTR&プロモーションビデオ放映後、3人が登場して演奏会がスタート。昭和初期の流行歌から「東京ラプソディ」をはじめ、「二人は若い」「緑の地平線」「青い山脈」など全7曲を熱唱した。
その中で、雄次郎は「『大衆の心を歌う』ということを岡晴夫さんは言われたそうですが、大衆の心とはどういうものか。地べたに這いつくばって、泥をかけられながら…、隅田公園で演奏したときに何となくですけれども本当の大衆の気持ちというのがわかったような気がしました。でもこれから先、人生は長いですし、われわれはまだ発展途上ですので、ぜひ皆さまのお力をお借りしたくここで演奏しています」。
孝太郎は「当初、僕たちの技術とかはひどいものだったんですが、普通はクオリティとかで省かれてしまう心の情報を年配の方たちはそこにとらわれずにすっと拾い上げてくださったんです。そして、その方たちの心にこたえるためにも僕たちはいま演奏技術を上げ、いろいろな人たちが喜んでくださるためにこの活動を続けている次第でございます」と話していた。
彼らの演奏をいまから約3年前、リハビリ先で聴いたという読売巨人軍終身名誉監督・長嶋茂雄さんは「彼らを初めて見た時、音楽ということを越えて日本人誰もがもっている魂を感じました。非常に強いインパクトを感じ、また曲を聴いたときも、懐かしくも楽しくもなり、素直に日本人でよかったと思えた時間でした。そんなふうに思えたのは、彼らが本物であると思えたからです。最近、スポーツ以外でこんなに感動したことはありませんでした」と絶賛。
雄次郎は「最初から最後まで聴いてくださり、特に灰田勝彦さんの『燦めく星座』に感動したとおっしゃっていました」と当時のエピソードを明かし、3人とも「機会があったらぜひまた長嶋さんに僕たちの演奏を聴いていただきたい」と話していた。
来る10月4日に東京・星陵会館でアルバム発売記念演奏会を開く。
(サンニュース)
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