■長山洋子が新曲「白神山地」発売記念イベント。6年ぶりの津軽三味線の立ち弾きスタイルで新曲を披露。アジア圏のSNSでも話題に。
今年でデビュー41年目を迎え、最新シングル「白神山地」をビクターエンタテインメントから6月19日にリリースする演歌歌手・長山洋子(56)が18日、東京・六本木のハードロックカフェ東京で新曲発売記念イベントを開いた。
日本が誇る世界自然遺産「白神山地」を舞台に、同地を擁する青森県の伝統和楽器「津軽三味線」をフィーチャーしたポップなメジャー調演歌で、6年ぶりに長山の十八番でもある津軽三味線の立ち弾き作品となっている。
会場となった「ハードロックカフェ東京」は、全世界で180店舗を展開する「ハードロックカフェ」が1983年7月に日本第1号店としてオープンしたロックを聴きながら楽しめるアメリカンレストランで、今回の長山の新曲がロックテイストでもあり、日本の演歌ファンだけではなく、世界中の人たちに聴いてもらいたいという思いから同店に決めたようだ。
この日は、大勢の報道陣が詰めかける中、津軽三味線演奏家、澤田流家元・澤田勝秋氏とその一番弟子・澤田勝成氏の2人が登場した後、津軽三味線を肩にかけて颯爽とステージに上がった長山は「私の津軽三味線の立ち弾きスタイルを見た台湾、香港、中国といった外国の方々からSNSでのコメントがたくさんありました。今回の『白神山地』での6年ぶりの立ち弾きスタイルは、そういったアジア圏の方たちから見た和の世界、津軽三味線の立ち弾きのスタイルを見るとこんな感じかなと思って、ふだんよりも少々、地味め?(笑)の着物を選んでみたり、メイクも若干、アイラインを濃くしてみたり、口紅も赤く、ヘアもこんな感じで決めているので、気がついてくれた方が一人でもいたらうれしいなと思います」とあいさつ。
そして、「私が幼少時代から大好きで、尊敬している師匠、澤田流の澤田勝秋家元と、私の兄弟子でもある澤田勝成さん、いつもこのお二人にサポートしていただいて歌っています」と津軽三味線奏者を紹介し、新曲「白神山地」を立ち弾きスタイルでフルコーラス熱唱。
その後、澤田家元が緊張した面持ちで「澤田流の名取、澤田勝姫(かつき)です。どうぞよろしくお願いします」と、津軽三味線の名取である弟子の長山を紹介し、長山は「いつもと調子が違って真面目ですね」と笑わせながら「私が家元と同じ80歳になったとき、家元は104歳になりますが、それまで私たち一緒に頑張ろうと約束をしております」と2人で誓い合った。
新曲を披露した後、長山は「シングル曲としては6年ぶりの津軽三味線の立ち弾きスタイルで歌いますので、『これが長山洋子の立ち弾きスタイルだ』というのをもう一度見ていただきたい」と笑顔でアピール。
記者から「6年の間が空いた理由は?」と聞かれると、「全く理由はありません(笑)」と答え、「いろんな作品を歌わせていただいてきたので間が空いてしまいました。久しぶりの津軽三味線の立ち弾きスタイルの作品ですが、軽快な明るい曲調というのは津軽三味線では非常に珍しいので、三味線を押さえるツボとかもふだん全然使わないところを使ったりするので、聴いていただいている以上に覚えるのがすごく難しかったです。コンサートで地方に行ったとき、家元と一緒に三味線を持ってカラオケボックスに行き、お稽古を何回もしました」と制作秘話も語った。
また、世界への発信については「私はSNSをやっていない珍しい芸能人ですが(笑)、日本の美しい和の世界も含めて、着物で津軽三味線の立ち弾きスタイルを、海を越えて、世界の人たちにも見てもらいたいという思いを込めています。海外でライブ? いろんな国でやってみたいですが、以前にニューヨークのカーネギーホールで歌わせていただいた思い出が忘れられないので、もう一回、カーネギーホールで歌ってみたいですね」と話していた。
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