■三山ひろしが東京・かめありリリオホールで年1回のスペシャルコンサート。フォーク&ニューミュージックを中心に全28曲熱唱
NHK紅白歌合戦に6年連続出場し、最新シングル「浮世傘」(発売・日本クラウン)がヒット中の演歌歌手・三山ひろし(41)が24日、東京・葛飾区のかめありリリオホールで「三山ひろしコンサート2021~歌い継ぐ! 昭和の流行歌~Vol.8」と銘打ったコンサートを開いた。
彼の最大の魅力である、聴く人に安心感と活力を与える〝音のビタミン剤〟ともいえる声質「ビタミンボイス」。その低音域から高音域まで豊かな響きで幅広いレパートリーを歌い上げる実力派歌手の三山が、同会場で毎年、一つのテーマを決めて行っているスペシャルコンサートで、前日23日とこの日の2DAYSで全3公演を行い、昭和の時代に大流行したフォーク&ニューミュージックにスポットを当てて選曲。
今回はコロナ禍のため、感染症対策を万全にして開催する中、「毎年、このかめありリリオホールでコンサートをさせていただいて8回目を迎えます。このコンサートは、私のレギュラーコンサートとはちょっと違いまして、挑戦をしよう、チャレンジをしようということで、あんな姿、こんな姿を見ていただきながら大いに笑い、涙を流していただくという趣向でつくっております。毎回、スタッフやバンドの皆さんと『次(来年)は何をしようか』と打ち上げをやりながら盛り上がり、次の回の打ち合わせをするのが恒例ですが、去年はさすがにコロナ禍で密な打ち上げができなかったので、それ以上に今日は心を密にして皆さまにいい音楽、すてきな音楽をお届けしたいと思っています」とあいさつ。
オープニングは 今年1月に発売した「谺-こだま」をはじめ、「北のおんな町」「男の流儀」などオリジナル曲を披露した後、前半は、1960年代から70年代にかけてヒットした曲からマイク眞木の「バラが咲いた」、森山良子の「この広い野原いっぱい」、ザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」、井上陽水の「夢の中へ」、南こうせつとかぐや姫の「神田川」、中島みゆきの「時代」などを熱唱。
後半は、70年代から80年代にかけてヒットした曲からアリスの「冬の稲妻」、ソルティー・シュガーの「走れコウタロー」、村下孝蔵の「初恋」、松山千春の「長い夜」などを歌唱。
続いて「長編歌謡浪曲 戦国塩物語」で持ち前の歌唱力を存分に披露した後、再びオリジナル曲から「お岩木山」「人、恋酒場」、最新曲「浮世傘」(7月28日発売)など、アンコールを含めて全28曲を熱唱し、最後まで客席を大いに楽しませた。
公演終了後、「これまで毎日のようにコンサートがあったのに、コロナ禍でステージが次々となくなって寂しい思いをしている中、こうしてコンサートができたのでうれしかったですし、充実感がものすごくあります。中島みゆきさんの『時代』を歌っているときは、いつか笑って過ごせる日が来るように…みたいな気持ちになって、ぐっときてしまい、上手に歌えませんでした。このコンサートは、構想から1年かけてつくっていますし、DVDとか記録にも全く残らないので、もったいないとも言われますが、新しいものをどんどんと打ち上げていき、お客さんには心に焼き付けていただければ…。私の挑戦色が強いコンサートなので、ファンの方も発展途上の三山ひろしを見ることができる面白さで楽しんでいらっしゃるのかなと思います。名曲というのは時代を越えて歌い継がれていくのだなと、改めて感じました。これからもいろんな歌にチャレンジしていき、『歌っていいね』『音楽っていいね』と言われるステージをつくっていきたいですね。そして、これからも歌の世界観をお客さんの心の中に描けるような歌を歌っていきたい」と話していた。
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