■松尾雄史が東京・練馬文化センターで8周年記念コンサート。1年延期のステージに感無量。新曲や御三家のカバーなど全22曲熱唱

11枚目のニュー・シングル「星空の酒」(詩・たきのえいじ、曲・水森英夫)を日本クラウンから6月2日に発売し、〝いま最も期待される若手演歌歌手〟の一人として人気を博している松尾雄史(29)が4日、東京・練馬区の練馬文化センター 大ホールで「松尾雄史 8周年記念コンサート 2021」と銘打ったワンマンコンサートを開いた。
同公演は、8周年の昨年6月10日に予定されていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期。約1年ぶりに実施されることになり、「このコロナ禍で皆さんとお会いできない状態が続いていて、このコンサートを特に楽しみにしてくださった方が多いとお聞きしていたので本当にうれしいです。来てくださった皆さんに『僕も元気にしていますよ』『歌っていますよ』というメッセージを笑顔で伝えたい」と大張り切り。
会場では感染対策を徹底し、ソーシャルディスタンスを保って約700人に人数制限して開催される中、「コロナの影響で1年延びて、今日こうして開催することができて胸がいっぱいです。今日お越しいただいた皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」とあいさつ。
デビュー曲「くちなし慕情」をはじめ、シングル作品から「すず虫」「メルボルン特急」「俺の花」「流れ舟」、8月4日発売予定の第3弾アルバム「松尾雄史コレクション『3枚目』」に収録の昭和の名曲カバーから西郷輝彦の「君だけを」、舟木一夫の「高原のお嬢さん」、郷ひろみの「言えないよ」、西城秀樹の「傷だらけのローラ」、第2弾アルバム「セカンドアルバム~すず虫~」に収録の名曲カバーから小林旭の「北紀行」、渡哲也の「くちなしの花」、藤圭子の「新宿の女」、それに新曲「星空の酒」など全22曲を熱唱した。

サードアルバムは「御三家、新御三家のヒット曲をカバーさせていただいています。いままでは演歌色が強かったので、少し歌謡曲っぽい歌も歌ってみたいなという自分自身への挑戦です」という意欲作で、「舟木一夫さんの『高原のお嬢さん』は初めて聴いた曲ですが、あとは過去に何度か耳にした曲ばかりです。新御三家の歌は、コブシを回さずに歌うことに苦労しました。オリジナルのイメージを残しつつ自分のエッセンスを入れて歌わせていただきました」。 新曲「星空の酒」は「師匠の水森英夫先生が、山形・米沢市に行ったとき、ホテルのバルコニーから空を見上げていたら流星が見え、その瞬間、パッとメロディーが浮かび、そのイメージを作詞家のたきのえいじ先生に伝えて出来上がったそうです。お酒を飲みながら星空の向こうの故郷にいる女性に思いを馳せるという内容の歌です。ここずっとマイナーの曲が多かったのですが、今回は久しぶりにメジャーの曲です。明るい雰囲気ですが、せつない内容の詞です。最初聴いたときは、何と難しい歌だなと思いましたが、歌い終わったときに達成感、爽快感がある、何ともいえない気持ちよさがある歌です」と話していた。
来年は10周年を迎えるが、「ここ1年ちょっとの間、思うように活動できない中で、いままで通りにはいきませんが、これからも一人でも多くの皆さんに歌を届けたい。10周年に向けて一段ずつ階段を上りながら頑張っていきます」と意欲満々だ。
カラオケ大会で審査員だった作曲家・水森英夫さんに見いだされ、2012年6月6日「くちなし慕情」でCDデビュー。長崎県出身で、甘いビジュアルと完全硬派の演歌節とのギャップ、甘いベビーフェイスと巻き舌を使った特徴的な節回しとのギャップ、それに180㌢の長身がセールスポイント。
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