舟木一夫が新橋演舞場でコンサート。船村徹作品をカバーしながら全30曲熱唱。生島ヒロシがゲスト出演し、「高校三年生」を熱唱
芸能生活53年目を迎え、南こうせつが作曲した新曲「春はまた君を彩る」(発売・日本コロムビア)がオリコン演歌・歌謡曲ランキング初登場2位を獲得してロングセラー中の舟木一夫(70)が8日昼夜2回、東京・中央区の新橋演舞場で「舟木一夫シアターコンサート2015」と銘打ったコンサートを開いた。
昨年から芸能生活55周年に向けて舟木一夫が選ぶ「日本の名曲たち」を含んだコンサートをスタートさせ、第1弾は恩師の故作曲家・遠藤実さんの名曲の数々をカバーした「遠藤実スペシャル」で大反響を呼んだ。
今回はその第2弾で、舟木自身が最も多く楽曲提供を受けている作曲家・船村徹さんの作品をカバーする「船村徹スペシャル」で、「船村徹先生のような素晴らしい作品を歌わせていただくのは、歌い手にとってこの上なく楽しいですし、歌手冥利に尽きますね。船村先生に今回のコンサートで歌わせていただくということをご報告したとき、構成表を見ながら『舟木君の『風雪ながれ旅』、これどうなるんだろう』とおっしゃっていました(笑)。
何しろ5000曲以上書かれた方ですので、選曲は、僕の独断と偏見で、僕が船村先生のメロディーで魅力的だと思ったもの、ぜひお客さんの前で歌ってみたいものを選ばせていただきました」。
5月29、30日の大阪・新歌舞伎座を皮切りに、京都・南座(7月1、2日)、名古屋・中日劇場(8月28、29日)と回り、この日がファイナル。全国4カ所、全14公演で、1万8200人を動員。
1400席の会場は、昼夜ともに熱烈なファンで満席=2800席のチケットは完売=の中、「今回は、『─演歌の旅人─船村徹の世界』と題したものが2部のほうで、それがメインに進めていかせていただきますが、最初に1部で歌っておかなくてはならない曲を歌います。『高校三年生』を歌わなかったら怒るでしょ(笑)。ふだんは最初に来ることがない曲から始めていきたいと思います」と挨拶。
2部構成で、第1部は「舟木一夫ヒットパレード」と題して、これまでのオリジナルヒット曲の中から「絶唱」「高原のお嬢さん」「高校三年生」「学園広場」、新曲「春はまた君を彩る」などを熱唱。
その途中、舟木の昔からの大ファンだというフリーアナウンサーの生島ヒロシ(64)がゲスト出演。
舟木から「何カ月か前に生島さんがパーソナリティーをやっているラジオ番組に出演させていただいたとき、『「高校三年生」をいつもカラオケで歌っていますが、あれ、生で歌うと気持ちいいんでしょうね』と聞かれたから、『カラオケよりはずっと気持ちいいですよ』と答えたんです。
すると、『一度でいいから歌いたいなあ』とおっしゃるので、『今度、新橋演舞場があるから時間があったら歌えば』と(冗談で)言ったら、本気にして来ちゃったんですよ」と言って紹介された生島が「本気にしてやってまいりました」と照れながら登場し、「高校三年生」を生バンドで気持ちよさそうに歌って客席を盛り上げ、「最高の気分でした」と感激していた。
続く第2部は「―演歌の旅人―船村メロディーから選曲した「あの娘が泣いてる波止場」「別れの一本杉」「柿の木坂の家」「おんなの宿」「矢切の渡し」「王将」「哀愁波止場」「ひばりの佐渡情話」「兄弟船」「風雪ながれ旅」など、1部と合わせて全30曲を歌って最後まで満員の客席を楽しませた。
来る12月1日から同23日まで同じ新橋演舞場で「舟木一夫特別公演」を上演。
(サンニュース)
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