■市川由紀乃が東京・中野サンプラザでリサイタル。24人のダンサーをバックに「ヒーロー」に初チャレンジ
最新シングル「雪恋華(ゆきれんげ)」(発売・キングレコード)=オリコン演歌・歌謡曲チャート初登場1位=が8万枚突破とロングヒット中の演歌歌手・市川由紀乃(43)が10月21日、東京・中野区のサンプラザホールで「市川由紀乃リサイタル2019」と銘打ったリサイタルを開いた。

毎年秋に行っている恒例のリサイタルで、「今年のリサイタルではいろんなことにチャレンジしますので、いろいろな市川由紀乃を見てほしいなという思いで最後までステージを務めさせていただきます」。

なかでも見どころは、昨今のラグビーブームで再び脚光を浴びているラグビーをテーマにした伝説の青春ドラマ「スクール・ウォーズ」の主題歌で、麻倉未稀のヒット曲「ヒーロー~Holding out for a hero~」に挑戦するコーナーで、前日のラグビーの南アフリカ戦では手に汗を握りながらテレビで観戦したという市川は「ラグビーはにわかファンの一人なのですが、魂が揺さぶられるといいますか、改めて素晴らしいスポーツだと思いました。日本代表の皆さんの素晴らしい闘いに勇気と生きる力、前向きな精神、あきらめない心を教わりましたし、歌の世界にも通じるのではと…。私は幼いころからドラマの『スクール・ウォーズ』が大好きだったので、その主題歌『ヒーロー』をリサイタルで歌いたいと思っていまして、今回、候補曲の中にこの曲が入っていたので歌わせていただくことになりました。あのとき自分が受けた衝撃を自分の声でお客さまにもお届けしたい」と意欲満々。

約2000人のファンで満席の中、今年7月の初座長公演で国民的歌手・島倉千代子を演じた「人生いろいろ~島倉千代子物語~」の挿入歌で、最新シングルのカップリング曲「逢いたいなぁ」をはじめ、島倉千代子メドレーから「この世の花」「東京だョおっ母さん」、初挑戦の民謡「南部牛追い唄」、カバー曲からヴァイオリンをフューチャーした「めぐり逢い紡いで」、ギターをフューチャーした「ベサメ・ムーチョ」、ピアノをフューチャーした「愛しき日々」などを披露。

そして、同公演の目玉コーナーで「ヒーロー」を24人(子ども18人と大人6人)のダンサーを従え、自らも踊りながら歌唱。終盤は、昨今のオリジナルヒットから「命咲かせて」「心かさねて」、新曲「雪恋華」など全16曲を熱唱し、いろいろな市川由紀乃を演じながら最後まで客席を魅了した。

今年も2カ月あまりとなったが、「今年は、3月に名古屋・御園座で五木ひろし先輩の座長公演で初めてお芝居に挑戦させていただき、7月には大阪・新歌舞伎座で初座長公演と、とても忙しく充実した1年を過ごさせていただいています、年末の紅白? 1年を締めくくる日にその舞台に立っていたいという気持ちはもちろんありますが、選んでいただける歌い手でなければいけないという責任感もありますし、残りのラストスパートを自分らしく走れるかが勝負です」と張り切っていた。
12月25日には、ニュー・シングル「懐かしいマッチの炎」(作詩・阿久悠、作曲・幸耕平)=NHKラジオ深夜便12月~1月度「深夜便のうた」=が発売。
(サンニュース)
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