■神野美伽がデビュー35周年コンサートツアーファイナルを東京・新宿文化センターで。ロックテイストの昭和の名曲カバーも披露
昨今は、米・ニューヨーク公演や国内外のロックフェスなどにも出演し、演歌の可能性を追求しながら精力的に活動中の演歌歌手・神野美伽(53)が10月29日、東京・新宿区の新宿文化センターで「MIKA SHINNO FEST.」と銘打ったデビュー35周年コンサートツアーのファイナル公演を行った。

今年3月の大阪を皮切りに全国20カ所で開催してきた同記念ツアーもこの日がファイナルを迎え、「この日をとても楽しみにしていました。朝起きたら素晴らしいお天気で、雲一つなくて、ああ、いまの私の気持ちと一緒だなと思いました。今回は曲数を多く構成したので、目いっぱい歌いますが、楽しいだろうなという感じです。演奏のほうは、それぞれの場面でフェスをやってきたり、ジャズクラブでやってきたりしている信頼してメンバーなので、(どんなサウンドになるか)すごく楽しみです。アドリブの多い演奏なので歌っていて楽しいですし、今日しかない歌を歌えるのは、歌手としてとても幸せですね」と大張り切り。
会場は、約1800人の熱烈なファンで満席の中、「男の海峡」でオープニングの幕を開け、「男船」「カモメお前なら」「春夏秋冬屋形船」「浮雲ふたり」「雪簾」、新曲「いちから二人」、前作シングル「千年の恋歌」など、デビュー曲から新曲までを次々と歌唱。
途中、古市コータロー(ギター)、クハラカズユキ(ドラムス)、青木ケイタ(サックス&フルート)のミュージシャンとのコラボで「石狩挽歌」「あなたのブルース」「恋の季節」などをロックテイストたっぷりのアレンジと歌でエネルギッシュに披露。

後半は、市川昭介氏が作曲した都はるみメドレーから「涙の連絡船」「惚れちゃったんだョ」「好きになった人」、それに昭和の名曲「無法松の一生(度胸千両入り)」など全33曲を熱唱し、最後まで見ごたえ十分のステージで満員のファンを魅了した。
今年は、「千年の恋歌」と「いちから二人」の2枚のシングル(ともに作詞・荒木とよひさ、作曲・弦哲也)をリリースしたが、「同じ先生方に作っていただいたとは思えないぐらいタイプの違う2曲で、しっかりとした演歌をいまあえて歌っておきたいと思って発売させていただきました。今年は、自分でも信じられないぐらいアクティブに動いた年でした。春はずっとアメリカに行っていたし、帰って来てすぐに春のフェスがあり、このツアーを回り始めて夏フェスやジャズクラブとかがあって、だからこそあえて、しっかりとした演歌をリリースしたいと思っていたんです。その通りのものを弦先生ととよひさ先生に作っていただいて、もうこれ以上の幸せはありません。いま53歳になったんですけれど、人生の中で一番興奮したのが、今年春の『サウス・バイ・サウスウエスト』(世界最大級の音楽イベント)に出演したことです」。

また、40周年に向けて「あと5年たてば、歌う場所、自分のスタイルは変わっていると思うので、また新しいオーディエンスを求めて変わっていきたいですし、いま以上に歌える場所、聴いてくださる方を増やしていきたいと思っています。来年の目標? ライブハウスで、演歌はもちろん、ジャンルを問わず歌っていきたいというのが、いまの大きな目標です」と話していた。
11月28日から12月2日まで、東京・両国のシアターXで上演される芝居「蛍│お登勢と龍馬│」に〝寺田屋お登勢役〟で特別出演。
(サンニュース)
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