■坂本冬美が原点に戻って31年ぶりに路上キャンペーン決行。サプライズに通行人たちは大喜び
デビュー32年目を迎えた演歌歌手・坂本冬美(51)が、故郷・和歌山をテーマにした4作品を収録したコンセプト・シングル「ふるさとの空へ」をユニバーサルミュージックから9月26日に発売したのを記念して同日、東京・浅草のヨーロー堂店頭で「誰もいない路上キャンペーン」と銘打ったゲリラライブを行った。
同シングルは、彼女のルーツである故郷への感謝を込めてリリースしたもので、昨年12月に放送されたNHKの人気番組「新・BS 日本のうた」で、吉幾三が坂本冬美をプロデュースする企画があり、そこで和歌山の熊野古道をテーマに吉が詞と曲を書き下ろし、坂本が披露した「熊野路へ」をはじめ、出身地の和歌山・上富田町の町制施行60周年を記念して作られたイメージソング「ただいま故郷(ふるさと)」「鳳凰の町」、それに2015年開催の「紀の国わかやま国体」のイメージソング「明日へと」の4曲が収録。
その発売を機に、デビューした当時の原点に戻り、無告知で無人の状況の中、浅草の中心地の路上でゲリラライブを決行することになったもの。
坂本が何の前触れもなくいきなり同店頭前の路上に現れ、同コンセプト・シングルの中からリード曲「熊野路へ」を歌い始めると、道行く人たちがぞくぞくと集まり、予期せぬサプライズに感激しながら同曲を歌う彼女の歌にじっと耳を傾けていた。
歌い終わって、「デビューの年(1987年)以来、31年ぶりになります。レコード屋さんの店頭で歌わせていただくのは、歌手にとっての原点ですね。その当時は、全くの新人で、お客さまがいないし、誰も立ち止まってくれないので、どっちを向いて歌ったらいいのかわからなかったです。でも、演歌歌手が必ず通らなければいけない道だという感覚は持っていました。でも今日は、皆さんが立ち止まって聴いてくださっていたので、『ああ、31年が経ったんだな』と思いました」と笑顔を見せた。
新曲「熊野路へ」は「本当か嘘かわかりませんが、吉幾三さんが和歌山を旅して書いてくださった、ちょっとせつない歌です(笑)。愛する人と一緒に旅をした熊野路を、いまは一人さみしく歩いているという寂しいせつない歌です。ふるさとの景色が浮かびます。2番に出てくる『中遍路(なかへち)』という地名は、学生時代、初デートした場所です。吉さんが一生懸命作ってくださった曲ですし、ふるさとを歌った歌なので、何が何でもヒットさせたいですね」とヒットに意欲を燃やしていた。
その後、同店2階で限定50人を招待したミニライブも開いた。
(サンニュース)
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