■シャンソン歌手・佐々木秀実がデビュー15周年記念コンサート。新曲「焦がれ星」を作詞・作曲した加藤登紀子が応援に
故作詞家・阿久悠さんに見いだされて2002年にCDデビュー。シャンソンからクラシック、ジャズ、歌謡曲、長唄、端唄まで幅広いジャンルをこなし、歌以外でもフジテレビ系「とくダネ!」のコメンテーターやラジオのパーソナリティーを務めるなどして人気を博しているシャンソン歌手・佐々木秀実(37)が27日、東京・渋谷区の渋谷区文化総合センター大和田・さくらホールで「デビュー15周年コンサート~歌に生きる~」と題したデビュー15周年記念コンサートを開いた。
11月8日に日本コロムビアから発売した15周年記念シングル「焦(こ)がれ星」は、彼が敬愛しているシンガー・ソングライターの加藤登紀子(73)が作詞・作曲。日本の新しいシャンソン=Jシャンソンの確立を目指して制作された新曲で、ロック調のラブソングになっており、同じく加藤が作詞・作曲したカップリング曲「あなたを愛さないために」はバラード調のシャンソン歌謡として好セールス中だ。
そんな中、今回のコンサートは、阿久悠さんが作詞したデビュー曲「懺悔」(2002年2月発売)から新曲「焦がれ星」まで、15年間を凝縮した見ごたえのある内容のステージで構成。「15年は私にとって節目の一つだと思っています。今日は、15年、歌手として歩んできた中での区切りのコンサートにしたいと思っていますので、第1部はシャンソンで語り、第2部はビッグバンドでザ・歌謡ショー的なステージで楽しんでいただければ…」と大張り切り。
約700人の熱烈なファンが詰めかける中、「今日は、15年を凝縮した佐々木秀実の世界を楽しんでください」と笑顔であいさつし、2部構成で、第1部はピアノだけの伴奏でシャンソンナンバーから「聞かせてよ愛の言葉を」「群衆」、デビュー曲「懺悔」、新曲「焦がれ星」のカップリング曲「あなたを愛さないために」。美輪明宏の「ヨイトマケの唄」などを披露。
続く第2部は、ビッグバンドをバックに「テネシー・ワルツ」「恋人よ我に帰れ」「慕情」、尊敬する故・美空ひばりさんの「リンゴ追分」「お祭りマンボ」、新曲「焦がれ星」、それに彼がシャンソンの世界に入るきっかけとなった「愛の讃歌」などアンコールを含めて全21曲を熱唱した。
また終盤には、今回の新曲を書き下ろした加藤登紀子が応援に駆けつけ、新曲について「飲み会をやったとき、一部始終、(佐々木が)しゃべったことを覚えていて、『恋のほかに何があるの!』と叫んでいたのを歌詞にしたんです。恋って、相手がいなくてもいいのよ。いない人に恋をするから『焦がれ星』になるのよ。遠くにいってくれればいってくれるほど好きだと思える、そういう心を歌ったのが『焦がれ星』なんです」とアピールしていた。
シャンソンの名曲やジャズ、ひばりさんの名曲などで最後まで満員の客席を魅了し、「シャンソンは、日本ではまだまだ認知されていませんし、いまはシャンソン界のスターもいない時代なので、弱冠37歳の私が頑張って日本のシャンソン界を盛り上げていきたい。これから新しい時代のシャンソンを切り開いていくためにも今回、加藤登紀子さんに書いていただいた新曲を大ヒットさせ、『Jシャンソン』という言葉を流行らせ、確立していきたい」と話していた。
(サンニュース)
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