■走裕介が東京で約1年ぶりのソロコンサート。師匠の船村徹メドレーや本格的な衣装での外郎売りを披露
第10弾シングル「星屑の恋」(詞・石原信一、作曲&編曲・蔦将包)=日本コロムがビアから昨年11月23日発売=が、オリコン演歌・歌謡曲ランキング(昨年12月5日付)で2位、週間USEN HIT演歌/歌謡曲ランキング(昨年12月30日付)で2位を獲得してロングヒット中の演歌歌手・走裕介(43)が12日、東京・文京区の文京シビックホール・小ホールで「第2回 RUN RUNコンサート」と銘打ったソロコンサートを開いた。

東京都内でのソロコンサートは約1年ぶり。今回は、新曲をはじめ、今年2月16日に亡くなった作曲家で、彼の恩師・船村徹さんのヒットメドレー、昨年4月、同会場で行ったソロコンサートで初挑戦した「外郎売り」=アナウンサーなどの訓練でも使われる滑舌の訓練のための長台詞=のバージョンアップ版の披露などが見どころだ。

「外郎売りは、去年(袴姿)とは違って、専門家の方にお願いして本格的な衣装を着させていただきます。歌舞伎で外郎売りをやるときの衣装です。今日初めて着ましたが、思いの外、たくさん着るので、重みがあって、動いていると息が上がってきます。去年は、勢いでいったような感じがありますが、今年は言葉を丁寧に、お客さまに伝わるように、ゆっくり話すところと早口言葉のところを、メリハリをつけて一人芝居を演じてみたいと思います」
「歌に関しては、船村先生がご逝去なさいまして、今年1年はこういったコンサートやイベント等々で、できるだけ船村先生の楽曲を中心に進めていきたいなという思いがありまして、今日もほとんど(2曲以外)船村先生の楽曲です。コンサートなどを通してたくさんの歌たちを歌い継いで皆さまにお届けできたら…それが、船村先生への供養になるのではないかと、弟子としては思っています。四十九日も過ぎて仏様になりましたけれど、今日もそのへんに来ていらっしゃるような気がして、しっかり歌わないと、『このでれすけが』と、栃木訛りでどやされそうなので、今日も心を込めて、そしてお客さまの心に自分の歌が届くように一生懸命歌わせていただきます」

会場には、デビュー当時からの熱烈なファンら約350人が詰めかける中、「私の力の限り、心を込めて一生懸命歌わせていただきます」とあいさつし、デビュー曲「流氷の駅」をはじめ、「呼子駅」「夢航路」「昭和縄のれん」、船村メドレーから「別れの一本杉」「あの娘が泣いている波止場」「風雪ながれ旅」、ギターの弾き語りで「のぞみ」「男の友情」、新曲「星屑の恋」、それにアンコールで「兄弟船」など全18曲(メドレーを含めると全22曲)を熱唱。

また、寸劇「外郎売りのせりふ」コーナーでは、昨年よりも衣装がバージョンアップした「外郎売り」を熱弁、熱演し、客席の満員のファンをステージに釘付けにした。
師匠・船村徹さんが2012年に走のために書き下ろした未発表曲「男の駅」(詞・たきのえいじ)を7月5日に第11弾シングルとして発売。6月12日には、船村さんの追悼コンサート「内弟子五人の会 船村徹を歌い継ぐ」が栃木・日光市の道の駅日光で開催される。
(サンニュース)
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