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作曲家・弦哲也さんが出身地の千葉・銚子市で音楽生活50周年記念コンサート。川中美幸やサプライズで五木ひろしもお祝いに

石川さゆりの「天城越え」や石原裕次郎の「北の旅人」など数々のヒット曲で知られ、これまでに2500曲を超える作品を作ってきた人気作曲家・弦哲也さん(68)が15日昼夜2回、千葉・銚子市の銚子市青少年文化会館大ホールで「作曲家 弦哲也の世界」と銘打った音楽生活50周年記念コンサートを開いた。

弦-哲也(その1)

さる6月27日にも東京・明治座で同記念コンサートを開き、1368席の会場を満員のファンで埋め尽くし、都はるみ、五木ひろし、石川さゆり、川中美幸、水森かおりの5人の歌手がお祝いに駆けつけた。

 今回は、弦さんの故郷、千葉・銚子市での凱旋コンサートで、約1000席の会場には地元の熱烈なファンが詰めかけ満席の中、初めて手にしたギターを飾ってステージに登場し、「うしろに置いてある楽器が、小学校6年生のときにおばあちゃんが買ってくれたギターです。あのギターを持って、14歳の春、中学2年生から3年生に移る春に上京しました。あれから54年の歳月が流れました。この世界に入って、今年でちょうど50年。その50年を記念して故郷でのコンサート。感無量の思いがいたします。故郷は、遠くにあっても近くにあっても有り難いもの。その故郷の皆さんの前で歌える幸せを噛みしめています。50年、いろんな人生が僕の中にもありました。長く歌っても歌っても結果が出せなかった歌手時代。幸運にもすてきな歌手の皆さんとの出会いで歌を作ることができて、作曲家として皆さんに歌ってもらえる、愛してもらえる歌をいくつも作ることができました。そのすべてが僕の50年です」とあいさつ。

弦-哲也(その2)

 作曲家としてのデビュー曲「おゆき」(内藤国雄)をはじめ、五木ひろしの「人生かくれんぼ」、山本譲二の「花も嵐も」、都はるみの「小樽運河」、水森かおりの「鳥取砂丘」、石原裕次郎の「北の旅人」、美空ひばりの「裏窓」、石川さゆりの「天城越え」などのヒット曲を次々と披露。
 その後、ゲスト歌手の川中美幸と愛弟子・北川裕二が出演し、弦作品から北川は「命まるごと」、川中は「ふたり酒」などを歌い、川中は「50周年、おめでとうございます」、弦さんは「美幸ちゃんの歌声、笑顔が何よりも僕へのプレゼントです。僕と美幸ちゃんとは、作曲家と歌手という間柄というよりも一緒に同じ目的に向かって闘い続けている戦友、同志という感じがします」と喜び合い、平成のミリオンヒット曲「二輪草」をデュエット。

弦-哲也(その3)

 最後に2月18日に発売した音楽生活50周年記念曲「犬吠埼~おれの故郷~」(詞・弦哲也、曲・五木ひろし、発売・テイチクエンタテインメント)=タイトル題字・川中美幸=と、同カップリング曲「我、未だ旅の途中」を万感の思いで歌い上げ、全22曲を熱唱した。
 夜の部では、五木ひろしが50本の花束のプレゼントを持って駆けつけ、思わぬサプライズに客席は大喜び。弦さんは目をうるませながら「五木さんとは心からの友、親友と呼ばせてもらっているんですけれども、そんな五木さんと美幸さんと出会って記念曲ができました」。

弦-哲也(その4)

 五木は「きのうは私の故郷、福井に行っていまして、今日は何とか駆けつけたいと思い、昼の部は無理でしたが、夜の部には間に合いました」と言って弦さんを感激させ、弦さんが五木の50周年記念曲として提供した「桜貝」を弦さんのギター伴奏で歌ってステージに花を添えた。
この日一日、感動に次ぐ感動のステージに弦さんは「50年を一言で表すと、感謝、感謝の50年です。その感謝の中の一つに生まれ故郷、ふるさとがあります」と目頭を熱くしていた。

 現在、銚子市の実家には父親・田村正一郎さん(89)が一人で住んでいるそうで、「年に3、4回ぐらいは故郷に帰ってきますが、仕事にかこつけて親不孝をしています。でも、おやじがいつも僕を見守ってくれているので、自分は幸せ者だなと思います」と話していた。

(サンニュース)

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