嶋三喜夫の新曲がヒットの兆し。東京・西新井大師で同じレコード会社の遠山洋子とジョイントキャンペーン
国民的歌手・三橋美智也の付人を15年間務めた後、49歳で歌手デビューして今年で19年目を迎えた演歌歌手・嶋三喜夫(68)と、約3年前に亡くなった作曲家・櫻田誠一さん(享年76)の愛弟子の演歌歌手・遠山洋子(39)の2人が5日、東京・足立区の西新井大師・光明殿前で新曲発売記念ジョイントキャンペーンを行った。

2人とも日本クラウンに所属し、嶋は1月7日に同社移籍第3弾シングル「母はふるさと」(詞・新條カオル、曲・すがあきら)を発売。年老いた母に対する思慕の念を歌った作品で、発売当初から評判がよく、キャンペーンで全国を回りながら地道に歌ってきた成果と相まって、ヒットの兆しが見え始めている。
一方、遠山は、師匠が元気なときに作曲し、レッスンもすでに終わっていて、あとはレコーディングを待つだけだったという第7弾シングル「うたかた」(詞・小野塚清一、曲・櫻田誠一)=カップリング曲「中津川音頭」は、初めて彼女の故郷、岐阜・中津川を舞台にした作品で、師匠・櫻田さんが亡くなる直前に病床で作曲した遺作=を5月9日に発売。

それぞれに新曲を引っ提げ、同寺に集まった大勢のファンの前で新曲を披露した。
嶋は「宮城県松島出身の作詞家・新條カオル先生が自らの体験に基づいて書き下ろしてくださったドキュメンタリー作品ともいえる楽曲でして、寝ているはずの母を見たら目からひとすじの涙が出ていて、それで一気に書き上げたとおっしゃっていました。
毎回、歌うたびに心にぐっとくるものがあります。僕は、この曲の3番で泣けました。この曲は、行く先々でものすごく評判がいいんですよ。最近は、ようやく肩の力を抜いて歌うことができるようになりましたし、これからも母とふるさとを歌い続けながら嶋三喜夫としての歌の個性を追求していきたいですね」と話していた。

遠山は「『うたかた』は、桜の名所として知られる長野県の高遠(たかとう)を舞台にしたはかない恋の歌です。高遠と言えば、絵島の囲み屋敷で有名ですが、『絵島偲んで 女がひとり~』と、この歌の主人公が絵島を重ね合わせているところが一番の聴きどころではないかなと思います。
私は男歌、張り歌が得意なんですが、今回は女らしいせつない歌なので、苦しい恋をした経験のある女性に自分を重ね合わせながら聴いていただきたいですし、そうでない方にもせつない恋のドラマを見るような感じで聴いていただけたらいいですね。
また、カップリング曲『中津川音頭』は、櫻田誠一先生の絶筆になった作品です。中津川というのは、私の実家のある岐阜県中津川市でして、今度、リニアモーターカーが通るということで盛り上がっているところですが、私の故郷のために先生が亡くなる直前に入院先で作ってくださった最後の曲ですし、今回、中津川市の公認もいただましたので、町おこしにもひと役買うことができるかなと思っていますので、張り切って歌っていきたいです。この歌を聴いて、観光客の方にもどんどん中津川に来ていただけたらうれしいですね」と話していた。
(サンニュース)
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