■三山ひろしが東京・中野サンプラザで熱唱リサイタル。ドラム、ギター、和太鼓に挑戦。新曲を作詩・作曲した北島三郎からビデオメッセージも
歌手・北島三郎がプロデュースしたニューシングル「夢追い人」(詩曲・原譲二)を日本クラウンから6月8日に発売した演歌歌手・三山ひろし(41)が30日、東京・中野区のサンプラザホールで「三山ひろしリサイタル2022~歌う門には夢来たる!~」と題したリサイタルを開いた。
今回のステージの見どころは、和太鼓&ドラムに挑戦。「ひろしが嵐を呼ぶぜ!!」と銘打ち、マイクとスティックの二刀流シーンを披露。それに、自らが刑事役で主演のオリジナルショートムービー「けん玉刑事(デカ)~南青山書の敏腕刑事が街の平和を今日も守る!!~」の上映だ。
この日は「高知県の日」で、三山の地元、高知県とのタイアップで開催されたリサイタルでもあり、「今日は、会場のロビーで高知県のミニ物産展を開いていまして、皆さんに高知のおいしいものを食べていただいて、こんなおいしいものがあるのかと思ったらぜひ高知に来てください」とPR。
また、本格的なドラムを披露するのは今回が初めてで、「そのドラムと、ギターは初めて立って演奏、そして和太鼓の演奏という3つを、手を抜くことなくハードルを上げてやります。先月は大阪・新歌舞伎座で公演を行いましたが、その公演中からずっとドラムの稽古をしてきたので、その稽古の成果をぜひ皆さんに見ていただきたいので、気合いを入れて頑張ります」と大張り切り。
会場には、熱烈なファン約2000人が詰めかけ満席の中、「『歌う門には夢来たる!』というタイトルのように皆さまが夢見心地になっていただけるようなステージをお送りします」と笑顔であいさつし、前半は前作シングル「花恋歌~はなれんか~」をはじめ、シングル曲で紅白歌唱曲から「お岩木山」「四万十川」「男の流儀」などを熱唱。その「花恋歌」では「この歌で年末のあの紅と白の番組を目指して頑張っておりますので、どうぞ皆さま、大きな応援をよろしくお願いいたします」と客席に呼びかけた。
その後、日本を代表する映画スターから石原裕次郎さんの代表曲「夜霧よ今夜もありがとう」と同氏の人気映画「嵐を呼ぶ男」の名シーンを彷彿させるドラム演奏を披露。続いてギターの弾き語りで小林旭の「ギターを持った渡り鳥」、女性ダンサーとのコラボで加山雄三の「君といつまでも」などを、自らも映画スターになりきって歌唱。
後半は、和太鼓演奏を交えながら歌謡浪曲「元禄名槍譜 俵星玄蕃」を歌い、ミニドラマ「けん玉刑事」を上映した後、井上陽水の「少年時代」、師匠である演歌歌手・松前ひろ子とデュエットで「人生援歌」、終盤はオリジナル作品から「北のおんな町」「浮世傘」「谺」などを次々と歌唱。
途中、仲間歌手の山内惠介や市川由紀乃らから届いたお祝いメッセージが紹介され、最新シングルをプロデュースした北島三郎からもビデオメッセージが届き、「彼の歌には独特の味があります。それで三山くんに1曲、歌を作ってみようかなと思って作ってみたら喜んでくれました。いままで三山くんが歌ってきたような歌とはまた違った感じで作りました。今年で三山くんももう何年もたちましたが、まだ一人前とは言いにくい。30年たったらやっと自然体になれると思いますし、まだその半分しかたっていませんので、皆さんのお力で少しずつ担いでやっていただけたら幸せです」と心温まるコメントを寄せた。
そして、フィナーレで同新曲「夢追い人」、アンコールでデビュー曲「人恋酒場」(2009年6月3日発売)を熱唱し、全28曲のプログラムで最後まで大勢のファンを楽しませた。
新曲「夢追い人」は「夢を追いかけることは生半可なことではできない。苦しいこともあるだろう。つらいこともあるだろう。しかし、『これから先、おまえが歩む道はそういう道だけど頑張っていくんだぞ』と、北島三郎さんに言っていただいているような1曲をいただきましたので、本当に胸が熱くなります。これから先、自分がさらに芸歴を重ねていくとより深い味が出せるような気がします」と話していた。
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