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■水森かおり大阪・新歌舞伎座の座長公演が千穐楽を。事務所の後輩歌手、岩佐美咲と辰巳ゆうとも共演

公開日: : ニュース

 最新シングル「鳴子峡」(発売・徳間ジャパンコミュニケーションズ)=タイプA・Bが1月19日発売、タイプC・Dが6月9日発売=がロングヒット中の演歌歌手・水森かおり(47)が11日、大阪・新歌舞伎座で上演中の座長公演「水森かおり公演」が千穐楽を迎えた。
 第1部「笑劇 大正浪漫~令嬢、難儀を引き受ける?~」(作・演出=池田政之)、第2部「水森かおりコンサート in 新歌舞伎座」と題した芝居とコンサートの二本立てで、7月5日からスタートし、この日が千穐楽(7日間、全10公演)。
 先に東京・明治座で6月18日から同27日まで上演(10日間、全15回公演)し、初日から大盛況のうちに幕を閉じたが、続く大阪・新歌舞伎座公演も初日から大盛況。
第1部の芝居は、大正デモクラシー華やかなりし東京で、雑誌記者を目指す男爵令嬢の女子大生・円条寺かおりが、特ダネ探しに奮闘しながら大騒動を巻き起こすドタバタ喜劇で、岸田タツヤ、石倉三郎、三林京子、それに同じ事務所の後輩歌手、岩佐美咲と辰巳ゆうとらと共演。
 日を追うごとに水森の演技力も増し、アドリブの応酬で笑いを誘うなど共演者たちとの息もぴったり。喜劇らしく爆笑場面も随所にあり、最後まで専業の役者顔負けの演技ぶりを発揮して見せた。
第2部のコンサートは、水森が歴代の紅白衣装を日替わりで着用するという試みも。千穐楽では2016年のNHK紅白歌合戦で着た白の衣装で、大ヒット曲「鳥取砂丘」や「熊野古道」、2019年の紅白で着た紫の衣装で、「釧路湿原」「五能線」、最新曲「鳴子峡」などヒット曲ばかり全13曲を熱唱し、「今日は紅白衣装をまた皆さまに楽しんでいただきましたが、今年も19回目の紅白出場を目指して『鳴子峡』で頑張っていきます」と、新曲へのさらなるヒットを誓った。
途中、第1部の芝居で共演した岩佐美咲と辰巳ゆうともステージに上がり、3人のコラボで大阪を舞台にした昭和の名曲カバーから辰巳と「ふたりの大阪」、岩佐と「雨の御堂筋」をデュエットした後、3人で「大阪ラプソディー」を披露。
続いて共演の辰巳が新曲「誘われてエデン/望郷」の両A面曲「望郷」、岩佐が最新曲「右手と左手のブルース」を歌ってステージに花を添え、フィナーレは、昨年大みそかのNHK紅白歌合戦で着た巨大衣装を再現しながら前作シングル「瀬戸内 小豆島」を歌って客席を感動させた。

さらにカーテンコールでは、千穐楽だけの演出として芝居の出演者全員が再び登場し、ベテラン俳優の石倉は「初対面から非常に打ち解け合いまして、こういうこともあるんだなと…。歌い手さんとお芝居をさせていただくのは、島倉千代子さん以来で、40何年ぶりですが、華やかでいいですね。かおりんとは初対面から非常に打ち解け合いまして、こういうこともあるんだなと…」、同じくベテランの三林は「コロナで舞台が1年以上空いたのですが、今回の舞台で幕が開いたとき、皆さんの手拍子で、何と温かいお客さんたちだろうと、もう胸がいっぱいになってしまいました。若い人たちと走り回って、稽古場で大丈夫かなと思っていたのですが、何とかまだいけそうです。また頑張ろうという勇気をこの公演でいただきました」。
水森は「最初は、お二人とも厳しい方なんじゃないかなと印象があって、お稽古が始まるまでドキドキでしたが、本当に優しいお二方でした。
今回、すごく楽しくできたのは、三林さんと石倉さんがしっかりと脇を固めてくださったからこそ、素人の私が楽しくできたのだと思います」と、2人の印象を語るなど、それぞれが今回の公演について感想を述べた後、全員で最新シングル・タイプDに収録のカップリング曲で、今回の芝居のエンディング曲として作られた「明日への扉」を歌唱して最後まで客席を楽しませた。

 後輩の岩佐と辰巳と共演した水森は「年齢差があまりない設定で、美咲ちゃんが18歳、ゆうとくんが20歳ぐらい、そして私が22歳なので、これでいいのかしらと(笑)。(衣装の)袴も短大の卒業式以来、着たのですが、何か違う自分を見るようで恥ずかしかったです。大きいリボンもつけたりして…(笑)。でも、すごく楽しかったです。今日は、最高の千穐楽を迎えることができました。プロの俳優の皆さまと一緒に舞台の上に立ってお芝居をするのがとても新鮮で、楽しくて、とても貴重な経験をさせていただきました。こういう大変な中、足を運んでくださって、頑張る力を与えてくださったお客さまに感謝の気持ちでいっぱいです。最高の千穐楽をありがとうございました」と大感激。
水森のいとこ役を演じた辰巳は「今回、初めてお芝居に挑戦させていただきましたが、一日一日が毎日、違う緊張感があって、たくさんの皆さんに助けていただきながらチームワークや絆が深まっていくのを実感しました。みんなで一つのものを作っていく素晴らしさを、このお芝居を通じて学ばせていただきました」。
水森のライバル記者役の岩佐は「水森先輩のライバルの役で、(「私は若いですが、お嬢さまは違います」)等々、失礼なことばかり言ってしまいましたので、今日ここでまとめて謝らせてください(笑)。(2年ぶりの芝居は)いっぱい、いっぱいの状態から始まったのですが、終わってみると楽しかったなと思いますし、いい経験をさせていただきました」と話していた。
 今回共演した岩佐美咲は8月13日に東京・なかのZERO(もみじ山文化ホール)にてデビュー10周年記念コンサートを、辰巳ゆうとは8月8日に東京・日本橋三井ホールにて単独コンサートを、それぞれ開催予定。
また水森かおりは、来る9月25日に東京・中野サンプラザホールでメモリアルコンサートを開催予定。

サンニュース

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