■三山ひろしがデビュー記念日に東京・中野サンプラザでリサイタル。コンサートではアコースティックギターの弾き語りを初披露。10分を超える長編歌謡浪曲も
デビュー13年目を迎え、第14弾シングル「谺-こだま」(日本クラウンから1月13日発売)がロングヒット中の演歌歌手・三山ひろし(40)が3日、東京・中野区のサンプラザホールで「三山ひろしリサイタル2021~歌の宝石箱~」と銘打ったコンサートを開いた。
この日は、新型コロナウイルス感染症防止対策による昨年9月18日の延期公演だが、2009年6月3日に「人恋酒場」でデビューした記念日にもあたり、「デビュー日というのは、歌手としての誕生日なので、すごくうれしいです。ここまで育ててくださった方々にどのようにご恩返ししたらいいか、それは歌でしかお返しができませんので、一生懸命歌って、皆さんに笑って、泣いて、楽しんでいただけるステージをこの1年にわたって構想してきましたので、今日は最後まで皆さんに存分に楽しんでいただければ」と感激。
今回の見どころは「大きく分けると2部構成で、1部は『スターコーナー』と題して、星という言葉のついた名曲の数々を集めて、コンサートタイトルにも『歌の宝石箱』というサブタイトルを付けさせていただきました。その1部の最後には三波春夫先生の長編歌謡浪曲『その夜の上杉綱憲』を歌わせていただきます。この曲は、今年3月の大阪・新歌舞伎座公演でご披露しましたが、こういうコンサートでは今回が初の試みです。忠臣蔵というと、浅野内匠頭よりの話が多いのですが、これは吉良上野介の息子の思いを歌った1曲です」。
「2部の見どころは、コロナ禍の中、旅行に行けない方が多いので、このひとときだけでも旅の気分を味わっていただきたいということで、『世界一周コーナー』と題して、歌で世界旅行を楽しんでいただくコーナーを企画してみました。そして、コンサートでは初めてのアコースティックギターの弾き語りがあります。コロナ禍で不安な気持ちで来てくださる方も多いとは思いますが、せめてこのコンサートの時間だけは(コロナのことを)一切忘れて、音楽って生で見るのがいいねと思っていただけるようなステージにしたい。そして、帰るときは『よかったな』『楽しかったな』というお気持ちになって、明日から元気になって頑張っていけるようなそんな活力を与えられるようなコンサートにしたい」と意欲満々。
ソーシャルディスタンスを保つため観客数を半分の約1000人に減らして開演する中、「今日はいろいろと皆さまに楽しんでいただけるよう趣向を凝らしてお送りします」とあいさつし、オリジナルナンバーから「お岩木山」「四万十川」、星のタイトルが付いた昭和のヒット曲から荒木一郎の「空に星があるように」、中島みゆきの「地上の星」、坂本九の「見上げてごらん夜の星を」、電飾付きのエレキギターを弾きながら「夜空の星」などをメドレーで披露した後、10分を超える大作、長編歌謡浪曲「その夜の上杉綱憲」を熱唱。
続く「世界一周コーナー」では、世界を舞台にした名曲から「憧れのハワイ航路」「オーシャンゼリゼ」「慕情」、オリジナルナンバーから「人恋酒場」「北のおんな町」「谺-こだま」、アコースティックギターの弾き語りで「一献歌」、アンコールで「若いってすばらしい」など全33曲を熱唱した。
7月28日には2021年シングル第2弾「浮世傘」が発売。渋くてカッコいい男の生きざまを歌った本格演歌だ。
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