■氷川きよしが東京国際フォーラムで2020年を締めくくるスペシャルコンサート。2日間4公演で1万人動員
今年でデビュー満20周年を迎え、最新シングル「母」(発売・日本コロムビア)がロングヒット中の歌手・氷川きよし(43)が16日、東京・千代田区の東京国際フォーラム・ホールAで「氷川きよしスペシャルコンサート2020~きよしこの夜Vol.20~」と銘打ったコンサートを開いた。
今年は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、2月28日の千葉・習志野文化ホールでの公演以降、25カ所50公演以上のコンサートが延期・中止。その後、コロナ対策を徹底した上で8月28日から東京・明治座、11月に大阪・新歌舞伎座でそれぞれ座長公演を行い、中断していたコンサートツアーを10月18日、大阪・フェスティバルホールで、2月2日の東京・中野サンプラザ公演以来、259日ぶりに再開。
そんな激動の1年を締めくくる今年最後のライブステージで、前日15日とこの日の2日間で全4公演開催。前日に引き続いてソーシャルディスタンスを確保するため、会場の客席5000席を半分の2500席にして、両日で1万人を動員。
コロナ退散を願ってアマビエをイメージした青い衣装に青色マスクを装着して登場した氷川は、アレンジを替えた元気曲「大丈夫2020」でオープニングの幕を開けた後、「未曾有の2020年、こうやってコンサートをさせていただくのが奇跡のような時間でして、今日も全員、お一人おひとりの心に届くように魂を込めて歌わせていただきたいと思います。いろんな壁を乗り越えて、皆さんとは人として魂でつながっている、そういう思いで1曲1曲、歌の主人公に成り代わって歌わせていただきます。どうぞ最後の最後までお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます」とあいさつ。
黒のタキシード姿で新曲「母」、アルバム収録曲から「残雪の町」「出発」、ヒットシングル曲「櫻」、10月13日発売のニュー・アルバム「生々流転(せいせいるてん)」からタイトル曲「生々流転」、デビュー曲「箱根八里の半次郎」、深紅の洋装で「枯葉」「恋、燃ゆる。」、ピンク&ホワイトのスーツ姿で「Call me Kil」「きよしこの夜」、自身が初めて作詩した「Never give up」、黒色レースをあしらったボディスーツに着替えて話題曲「限界突破×サバイバー」、そしてアンコールでは白色マントの洋装で「ボヘミアン・ラプソディ」など全28曲を熱唱した。
その中で、「コロナ禍の中でエンターテイメントの灯を消したくない。こういう夢のあるショーを見ていただきたいという一途な思いで今回開催させていただきました」と目を輝かせながら「私にしかできない伝えたいことがいっぱいあるので、これからもそういう人生を自分らしく歩んでいきたい」と話していた。
今年は、新曲「母」が「第62回日本レコード大賞」で優秀作品賞に選ばれ、「第71回NHK紅白歌合戦」に21年連続出場が決定。
なお、デビュー満20年を記念して、今月13日から同17日までの5日間、東京・ウィズ原宿ホールで「氷川きよし衣裳展」を開催中。
(サンニュース)
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