■タブレット純が東京・博品館劇場でリサイタル。マヒナスターズの名曲や来春発売予定の新曲も披露
昭和の歌謡界を一世風靡した「和田弘とマヒナスターズ」の最後のボーカル(当時の芸名は田渕純)を務め、現在は、ムード歌謡漫談やお笑いライブなどで活躍中の歌手でお笑いタレント・タブレット純(45)が11月4日、東京・銀座の博品館劇場でリサイタルを開いた。
歌手としては、2017年にコロムビアレコード移籍第1弾シングル「夜のペルシャ猫」を発売し、2018年からリサイタルをスタート。
今回のリサイタルは、ふだんは各自のバンド等で活動しているミュージシャンたちがタブレットのために集結。第1部はピアノとバイオリンでしっとりと、第2部はバンドで華やかにをコンセプトにステージ構成。
約380席の会場は、熱烈なファンで満席の中、中世フランス時代の貴婦人をほうふつさせるコスチュームで登場。第1部は、ピアノとバイオリンをバックに「エーデルワイス」を歌った後、「『エーデルワイス』の花言葉が、大切な想い出、そして高潔なる勇気でして、皆さんのせっかくのお休みの日にこのライブに来てくださるには勇気が必要だったと思うのですが、今日は大切な想い出になるような会にできたらと思っております」。
そして、「今日はカラーコンタクトも付けて青い瞳になり、衣装はフランス貴族をイメージしています。シャンソンも好きでして、マヒナスターズに入る前はシャンソンを習っていて、戸川昌子先生のお店『青い部屋』には毎週通っていました。1部は、シャンソン的な装いで歌を聴いていただきたい」とあいさつし、「時計」「シェルブールの雨傘」「誰もいない海」「ムーン・リバー」などを披露。
続く第2部は「(1部の衣装の)サイズが合わなくてずっと苦しいステージでしたが(笑)、やっと楽に歌えます。最近は戦前の歌謡曲にはまっていまして、いまマイブームが東海林太郎さんです」と近況を語り、ギタレレの弾き語りで「旅の夜風」など懐メロを歌ってからこのリサイタルのために結成した「ベルサイユ宮殿」(ギター、クラリネット、アコーディオン、パーカッション)を紹介。
ムード歌謡の名曲から「たそがれの銀座」をはじめ、「コモエスタ赤坂」「長崎は今日も雨だった」、それに来春発売予定の新曲「東京パラダイス」(詩・高畠じゅん子、曲・中川博之)、「鎌倉哀愁クラブ」(詩・高畠じゅん子、曲・タブレット純)=この2曲は初披露=などを熱唱。
また、マヒナスターズの名曲「誰よりも君を愛す」「泣きぼくろ」も披露するなど、バラエティーに富んだ全28曲のプログラムで最後まで満員の客席を楽しませた。
タブレットは、ラジオ日本で「タブレット純 音楽の黄金時代」(毎週土曜、後5・55~8・0)と題した自身の冠番組を持つなど昭和歌謡に造詣が深く、歌手としては、マヒナスターズのほかに、フランク永井、水原弘、アイ・ジョージら低音を特徴とする歌手の曲を得意なレパートリーにしている。
(サンニュース)
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