■由紀さおりが東京・中野サンプラザで50年記念コンサート。自伝「明日へのスキャット」も同日発売
女優、司会、バラエティーなど幅広く活躍中の歌手・由紀さおり(70)が7月25日、東京・中野区のサンプラザホールで「由紀さおり 50年記念コンサート 2019~2020〝感謝〟」と銘打った50年記念コンサートを開いた。
150万枚を超えるミリオンセラーとなった「夜明けのスキャット」(1969年)でデビューしてから50年。つねに第一線で歌い続けてきた彼女が今年で50年目を迎え、これまで多くのファンに支えられてきたことに「感謝」を込めて、本格的にこの日からスタート(全国約20カ所で開催予定)。
その東京公演に約2200人の熱烈なファンが詰めかけ満席の中、3月20日発売のニュー・アルバム「BEGINNING~あなたにとって~」(発売・ユニバーサルミュージック)から「あなたにとって」をはじめ、過去のヒット曲から「手紙」「生きがい」「う・ふ・ふ」「ルームライト・2017」「夜明けのスキャット」、童謡ナンバーから「我は海の子」「夏の思い出」、昭和名曲のカバーから「ブルー・ライト・ヨコハマ」「みだれ髪」など全21曲を熱唱した。
開演前には、公開リハーサルを行い、自伝「明日へのスキャット」(集英社刊)=由紀がいま明かす、鮮やかな生き方、歌・音・表現への熱い思いを1冊に込めて書いた本=を発売することを発表。
いまだに声量が衰えない抜群の歌唱力の持ち主だが、「スタッフの愛に支えられて何とかここまで歌ってくることができました(笑)。声帯も筋肉なので、それを疲れさせないこと。そして、鍛えること。体全体で声を出すのが基本だなと、最近また思っております」とニッコリ。
同コンサートの「感謝」というタイトルは「ここまで歌わせていただいたのは、お客さまあってのことですし、また姉(安田祥子)との童謡コンサートもあり、隣に姉がいてくれたことでこの声を保てたということもありますので、私の仕事に関わって支えてくれた裏方の方々もそうですし、こういう日を私にくださったすべての皆さまに感謝したい。『ありがとうございました』という気持ちを言わせていただき、歌声をお届けするのがこの節目のコンサートの大きなテーマです」。
50年の間で一番思い出に残っていることは「アメリカのジャズオーケストラ、ピンク・マルティーニとのコラボレーションアルバム『1969』で、アメリカのジャズチャートで1位になり、一緒にツアーをさせていただいたこと。そして、今年は、天皇陛下の即位30年と両陛下のご結婚60年を祝う音楽会で『夜明けのスキャット』などを歌わせていただいたことです。その4月2日の出来事が、いま一番私に勇気と元気をいただくことができました。もう少し努力して、声を保って歌えるのであれば、さらにいろいろな思い出を重ねて一つ一つの歌を歌っていけたらいいなと思っています」と笑顔で話していた。
9月には、東京・銀座の観世能楽堂で、ひとり芝居「夢の花」を上演予定。
(サンニュース)
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