■森山愛子が新曲「ひとり風の盆」と富山県を代表する年中行事「おわら風の盆」のおわら踊りと初コラボ。ヒットに意欲満々
今年でデビュー18年目を迎えた演歌歌手・森山愛子(36)が、現在もヒット中の「伊吹おろし」に続くニューシングル「ひとり風の盆」(詞・かず翼、曲・水森英夫)をユニバーサル ミュージックから11月10日に発売したのを記念して同日、東京・文京区の東京富山会館で新曲披露&おわら踊りパフォーマンスを行った。
今度の新曲は、富山県富山市にある人口が2500人にも満たない小さな町・八尾(やつお)を舞台にした失恋ソングだ。その八尾地区で毎年9月1日から3日にかけて、「越中おわら節」の旋律にのって踊り手たちが洗練された踊りを披露。艶やかで優雅な女踊り、勇壮な男踊り、胡弓の調べなどで毎年、約25万人の来訪者たちを魅了している富山県を代表する年中行事「おわら風の盆」で繰り広げられる「おわら踊り」との初コラボで新曲を披露することになったもの。
最初に東京富山県人会連合会常務理事・事務局長の東豊昭さんが「八尾は、大変古くて素朴な町並みで、無電柱化された素晴らしい石畳の町です。日本の道百選にも選ばれています」と紹介し、「風の盆を題材にした歌は、石川さゆりさんの『風の盆恋唄』、菅原洋一さんの『風の盆』があり、今度、森山愛子さんの『ひとり風の盆』が加わりましたが、大変歌いやすい歌だと思いますので、大ヒットすることを願っています」と期待を寄せた。
その後、森山が風の盆をイメージした着物姿で登場し、「今日は、おわら踊りを一緒に踊らせていただけるということで、少しは練習してきたんですけれど、(今回、参加した踊り手の)お2人の踊りを真似ながら挑戦させていただきます」とあいさつ。
「越中おわら節」の哀切感に満ちた旋律が流れる中、2人の女性の踊りに合わせながら一緒に踊り、「練習は少しだけさせていただいたのですが、音楽に乗せるとリズムや足の動きが複雑で難しいですね。手の動きは見ながら一緒にやらせていただきましたが、一つ一つに動作に意味があるとお聞きしました。今年は『おわら風の盆』が中止になってしまいましたが、来年はぜひ八尾に行き、一緒に踊ってみたいです」と笑顔を見せた。
続いて新曲「ひとり風の盆」を披露した森山は「今日は、一緒に踊らせていただいて、現地に行ったような気分になり、また新しい気持ちで歌うことができました。今回の新曲は、ご当地ソング3部作として『会津追分』『尾曳の渡し』『伊吹おろし』を歌わせていただき、その集大成という形で発売した新曲ですが、『おわら風の盆』をモチーフにして、好きな人をあきらめきれない切ない女心を歌った1曲です。一緒に来るはずだったところに一人で来なければならないという切ない歌ですが、私ももう36歳。恋の1つや2つ、失恋の3つや4つはしていますので(笑)、大人の女性の寂しさが少しはわかるような気がします。今回は、主人公になりきるよりは、自分が監督みたいになって『こんなふうに歌って表現したらどうか』という気持ちでレコーディングに臨みました。自分が思い描いているように歌えたので、初めて自分に〝はなまる〟をあげたいです。とてもいい曲をいただきましたので、絶対ヒットさせたいです」と意欲を燃やしていた。
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