■前川清が東京・中野サンプラザホールで50周年記念コンサート。50年を振り返りながら全39曲熱唱
内山田洋とクール・ファイブのボーカルとして「長崎は今日も雨だった」でデビューして今年で50年目を迎え、現在、プレスリー、ロカビリー世代に人気の曲などをセレクトしてカバーした最新アルバム「My Favorite Songs~Popular~Ⅲ」が好セールス中の演歌歌手・前川清(69)が6日、東京・中野区のサンプラザホールで50周年記念コンサートを開いた。
この日は、11月18日の沖縄まで全国30カ所以上で開催される同記念ツアーの初日。約2200人のファンで満席の中、「きのうがデビューした日=内山田洋とクール・ファイブのボーカルとして1969年2月5日「長崎は今日も雨だった」でデビュー=でして、今日2月6日で50周年を迎えることができ御礼申し上げます。いろんな歌がございました。いまからいろんな曲をお届けしますが、たとえば沢田研二さんは50周年で50曲歌われたそうです。私の場合は、50曲歌おうと思えば歌えますが、ジュリーの場合は皆さんと一緒に歌えますが、私の歌の内容は、寂しい歌、せつない歌、男と女の歌ばかりで、皆さんと一緒に賑やかに楽しみながら歌える歌はほとんどありません。ですから50曲というのは無理です。そこでサンキュー、39曲ぐらいでしたら我慢して聴いていただけるんじゃないかなと思います(笑)」とあいさつ。
2部構成の第1部は、クール・ファイブの初期のメンバーたちと一緒に、同グループの歴史を楽しいトークを交えて振り返りながら「長崎は今日も雨だった」「西海ブルース」「二人の海峡」「都会の隅で」「愛の旅路を」「女のくやしさ」「さようならの彼方へ」、それに加山雄三が書き下ろした最新シングル「嘘よ」(詞・久野征四郎、曲・弾厚作)などを披露。
第2部の冒頭では、次女で歌手の侑那(26)と長男で歌手の紘毅(32)がゲスト出演し、侑那と2人で「FEELING GOOD」、紘毅と2人で「STAND BY ME」、3人で「PLEASE MR.POSTMAN」を披露した後、ソロになってからの作品から「恋するお店」「明日に」「ひまわり」、クール・ファイズ時代のヒット曲から「逢わずに愛して」「噂の女」「そして神戸」など、1部と合わせて全39曲を熱唱し、最後まで満員のファンを楽しませた。
歌い終わって、「このコンサートが始まる前は50周年を感じなかったのですが、『よかった』『ありがとう』というお客さまの言葉を聞いて、50年歌ってきてよかったなと思いました」と笑顔を見せた。
また、「雪列車」(1982年発売)の作詞も手がけた糸井重里さんが作詞&プロデュースを手がける「初恋」を5月16日に発売する予定で、糸井さんは「前川さんは九州で圧倒的な人気があるので、九州を拠点に東京に攻め込むようなことができないかなと考えています」と話していた。
また、所属レコード会社、テイチクエンタテインメントの会長兼社長・中谷幸夫さんから50周年を祝って、次世代高級オルゴール「プリモトーン」がプレゼントされた。
(サンニュース)
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