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■大ヒット漫画「この音とまれ!」の初の箏曲コンサートが開催。漫画の世界を彷彿させる箏の魅力を存分に披露

月刊漫画雑誌「ジャンプSQ.(ジャンプスクエア)」(集英社)に連載中で、1巻から16巻まで発売中のコミックスの累計発行部数が190万部超の大人気漫画「この音とまれ!」(アミュー・著)のバーチャルCD「この音とまれ!~時瀬高等学校箏曲部~」(発売・キングレコード)がロングヒット中のなかで12月23日、東京・赤坂の草月ホールで「この音とまれ! 箏曲コンサート」と銘打った箏曲コンサートが開かれた。

この音とまれ!箏曲コンサート(その1)

「この音とまれ!」は、高校の箏曲部を舞台にした青春漫画で、10代の男女を中心に愛読されているが、その主人公たちの高校「時瀬高等学校箏曲部」(作中に出てくる架空の高校名)やライバル校の生徒たちが、作中で演奏した楽曲と演奏をそのままに収録したバーチャルCDのほうも、邦楽では異例の1万3000枚超=オリコン・デイリーチャート(総合)で初登場10位=と大ヒットを記録中だ。

 そんなバーチャルCDが実際の生演奏で聴ける初めての機会とあって、530席の会場は、若い人を中心に満席=チケットは完売=の中、2部構成の第1部は時瀬高等学校箏曲部による演奏で、作中初めてのオリジナル曲「龍星群」をはじめ、「さくらさくら~十三絃三重奏のための~」「虚龍譚~独奏十三絃と箏三重奏のための~」「セピアの風に」「久遠」の5曲を披露。

 1曲目の「龍星群」を作曲した箏奏者・橋本みぎわは「このコンサートを出演者一同、楽しみにしてきましたので、今日このステージに立つことができて幸せに思います」とあいさつ。

この音とまれ!箏曲コンサート(その2)

 その「龍星群」について、同漫画の著者・アミューは「時瀬高校箏曲部初めての合奏曲であり、始まりの曲です。荒削りで未熟、でも勢いとパワーがあって、強く温かい気持ちで、自分たちの持つ技術以上の演奏を引き出してしまう、そんなイメージで書いた『龍星群』です。レコーディングでも勢いを大事に、そして久遠愛(くどお・ちか)=主人公=と鳳月さとわ(ほうづき・さとわ)=ヒロイン=のソロでは、ていねいに気持ちを込めて弾いていただきました。この龍が皆さまとの心もどうかつないでくれますように」とコメントを寄せた。

 アミューの姉でもある橋本は「まさかうちの妹の漫画を通じてお箏に興味を持ってくださる日が来ると思ってもいなかったので、箏奏者としては本当に有り難いなと思います」と笑顔を見せていた。

 第2部は、コンクール形式で、姫坂女学院箏曲部(神奈川県)が「二つの個性」、明陵高等学校箏曲部(東京都)が「百花譜」、永大附属高等学校箏曲部(茨城県)が「さらし風手事」、珀音高等学校箏曲部(神奈川県)が「堅香子」、時瀬高等学校箏曲部(神奈川県)が「天泣」の5校=いずれも作中に出てくる架空の高校名)によるそれぞれの個性、技術等を駆使しながらの演奏を披露。そのコンクール結果は、この日の観客全員が選び、後日、同誌で発表される。

(サンニュース)

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