■島津悦子が東京・浅草公会堂でデビュー30周年記念コンサート。三味線&端唄や英語歌唱「追憶」に挑戦
今年でデビュー30年目を迎え、最新シングル「大菩薩峠」(詞・志賀大介、曲・弦哲也、発売・キングレコード)が好調の演歌歌手・島津悦子(55)が10月26日、東京・台東区の浅草公会堂で「すべての出会いに感謝を込めて」と銘打ったデビュー30周年記念コンサートを開いた。
同記念公演は、石川県金沢市の「本多の森ホール」(9月27日)を皮切りに、出身地・鹿児島県の「鹿児島市民文化ホール」(10月8日)、そしてこの日の全3カ所で開催。
単独コンサートは10年ぶりで、最終日のこの日、「金沢、鹿児島、東京と、それぞれ曲目、構成も少しずつ変えています。今日は、30年、島津悦子を育ててくださった作家の先生方もたくさん来てくださいますので、お一人おひとりの作品も歌わせていただきます」と大張り切り。
今回の一番の見どころは、半年前から習い始めた「三味線」を弾きながら端唄「柳の雨」を披露することと、世界中で大ヒットした「追憶」を英語で歌うところだそうで、「30年はある意味、一つしっかりとしたカタチを残していかなければいけないなという責任を感じていまして、いままで自分が興味はあったのに足を踏み入れなかったことをやってみたいと思い、この春から新水千豊先生について三味線の稽古に励んできました。自分が思っていた以上に邦楽の世界は難しいなと痛感しています。また、『追憶』を英語で歌うのは、元々、私は英語が大の苦手でしたので、これを機に克服したいと思い、このコンサートに向けて一生懸命覚えました」と、初挑戦することになったもの。
会場は約1000人の熱烈なファンで満席の中、「今日は、この30年、ずっと私を支え、応援してくださった、出会ったすべての皆さま方に感謝の気持ちを込めて1曲1曲、心を込めて歌わせていただきます」とあいさつ。赤いドレスを含む七変化の衣装で目でも存分に楽しませながら第1部は、デビュー曲「しのび宿」をはじめ、「紙の舟」「おんなの日本海」「浅野川春秋」「安曇野の雨」、英語で「追憶~The Way We Were~」、シャンソン「愛の讃歌」などを披露した。
続く第2部は、三味線の弾き語りで端唄「柳の雨」をはじめ、「お吉物語」「おまえに惚れた」、ゲスト歌手・新川二朗とデュエットで「金沢の灯よいつまでも」、作曲家・弦哲也さんのギター伴奏で「夫婦日和」、新曲「大菩薩峠」、それにファイナルの「焼酎天国Ⅱ」まで全28曲を熱唱した。
30年を振り返って、「デビュー当時は、30年は未知の世界でしたが、今日までこうして一つのことを続けてこられたことは、これから先の自分の人生、生き方にも大きく影響してくると思います」と振り返りながら40年に向けて「デビューのときから同じキーで歌い続けるのが私の夢でしたので、それを貫いていきたいです」とさらなる意欲を燃やしていた。
(サンニュース)
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