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■渥美二郎が東京・浅草公会堂で40周年記念コンサート。ギター、マンドリン、ピアノも披露。40年の集大成を

公開日: : ニュース

自ら作詞・作曲した最新シングル「奥の細道」(詞曲・千寿二郎、発売・日本コロムビア)がロングセラー中の演歌歌手・渥美二郎(63)が22日昼夜2回、東京・台東区の浅草公会堂でデビュー40周年記念コンサートを開いた。

渥美二郎(その1)

約1000席の会場は、昼夜ともに熱烈なファンで満席の中、「千住ブルース」を歌ってオープニングの幕を開け、「今日は、デビューして40年の節目のコンサートです。歌謡界には合いそうにないこの不器用な渥美二郎が40年も歌ってこられたのは、皆さまお一人おひとりのご支援のお陰だとつくづく思っております。今日は、40年間支えていただきました皆さまに感謝の気持ちを込めて1曲1曲歌いますので、どうぞ最後までごゆっくりとお楽しみください」と笑顔であいさつ。

 戦前の名曲の古賀メロディーから「酒は涙か溜息か」「人生の並木路」「誰か故郷を想わざる」、戦後の名曲から岡晴夫の「啼くな小鳩よ」「青春のパラダイス」などを歌い、「青春のパラダイス」の間奏ではマンドリンの演奏を披露。客席に降りてリクエストコーナーに応えた後、今度はラテンナンバー「ベサメ・ムーチョ」でピアノ演奏も披露した。

 また、初めてニューミュージックのヒット曲カバーに取り組んだニュー・アルバム「ニューミュージック ベストカバーズ」(5月25日発売)からギターの弾き語りで井上陽水の「リバーサイドホテル」、加藤登紀子の「百万本のバラ」などを熱唱。

渥美二郎(その2)

 後半は、オリジナル曲から「忘れてほしい」「夢追い酒」「他人酒」、競作盤の中で最高のヒットになった「釜山港へ帰れ」、それに新曲「奥の細道」など全26曲を歌い、演歌師の時代から今日に至るまでの渥美二郎の世界&魅力をたっぷりと歌い上げたステージで最後まで満員の客席を楽しませた。

 新曲「奥の細道」について「『奥の細道』は松尾芭蕉が千住から出発して旅をしながら書き上げた紀行文ですが、僕もその千住で生まれ育ったので、歌謡曲版として作りたいなと思っていまして、今回、親しみのある楽曲に仕上げました。芭蕉の『奥の細道』は300年以上残っていますので、この歌謡曲版『奥の細道』は、せめて100年ぐらいは残したいですね。『夢追い酒』や『釜山港へ帰れ』のように長く歌い継がれる作品にしたい」と大ヒットに意欲を燃やしていた。

渥美二郎(その3)

 40年を振り返って、「あっという間でしたね。でも演歌は、まだまだ大先輩がたくさんいらっしゃいますので、これからですね。体調? 平成元年にがんを患いまして、いまだにそのイメージをお持ちの方がいらっしゃいますが、お陰さまでいまはすっかり回復して、それからの27年間は元気に好きな歌を歌わせていただいています。医学的にも解明されているみたいですが、自分がうれしいと想っているときは何倍も免疫力が上がるそうです。僕は歌えることにうれしさを感じていますので、それが健康な体を維持しているのだと思います。これからも1年1年を大切に、声が出る限り一生懸命歌っていきたい」と話していた。

(サンニュース)

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