津吹みゆの『デビューからの歩み・成長報告ライブ』開催。これまでの活動の模様をスライドとトークで
7月27日、東京・原宿のライブ・レストラン『ラ・ドンナ』で、津吹みゆの『デビューからの歩み・成長報告ライブ』が行われた。
会場にはマスコミ関係者らが約100名。そこで津吹は、2月25日のデビューからこれまでの活動の模様をスライドとトークで伝えたが、この日の観客は基本的に彼女の歌を楽しむことが目的ではない。やり辛かったのではないかと思うが、緊張を感じさせることなく、福島訛りもそのままに笑顔でキャンペーンなどの思い出を語り、またデビュー曲「会津・山の神」他を、安定した歌唱力で披露し、さすがクラウンのイチ推し新人と思わせた。
出席者にはデビュー後のスケジュール表が配られたが、5ヵ月の間ほぼ休みなし。体力も遣い気も遣って疲れもあるだろうが「たまに休みがあっても何をしていいかわからないので、休むより歌っていたいです」と溢れる若さと意欲で話す。確かに笑顔にも疲れの影は見えないし、充実した日々を送れているに違いない。
飲み物と、フレッシュサラダ、ナチュラルヴィネグレット、国産豚ロース ロースト、ビーフエッセンス バジル風味、茄子とアンチョビのシチリアーナ、フジッリパスタ、バゲットの料理を楽しみながらのひと時。会場まで酷暑に見舞われただけに、場内の快適さは格別だったが、それをさらに高めたのは津吹みゆ、その人。
デビュー当初から話題になっているアイドル性の高いルックスは、相変わらず爽やかな印象だし、歌声がさらに瑞々しくて新鮮。若い女性ならではの健やかさと艶を感じさせる、しなやかさと張りを併せ持った音色が魅力的だ。ステージでは「会津~」の他に、カップリングの「わたしの門前仲町」、昭和の名曲から「リンゴの唄」「高原列車は行く」、さらに狩人の「磐越西線」、林あさ美の「つんつん津軽」が披露されたが、個人的には「磐越西線」が最も心地よく耳に届いた。
子供の頃から、母や祖父母の影響で演歌・歌謡曲に馴染んできたという彼女だが、その声質はいわゆるド演歌より歌謡曲に向いている印象。森高千里の「渡良瀬橋」なども聴いてみたいと思った。
「会津~」では唸ってコブシを回して、強烈なインパクトを与えている彼女。デビュー曲で強い印象を残すのは、新人が知名度を上げるために大切なことであり、演歌系に於いては唸ってコブシを回して、その存在をアピールするという打ち出し方は少なくない。しかし、平成の世では唸ってコブシを回すド演歌の需要は以前に比べて高くない。ゆえにそうした方向性の作品を歌ってスタート・ダッシュに成功した例は皆無と言っていい。
果たして津吹みゆは、そんな平成のジンクスを打ち破ることができるだろうか?
キャンペーン時のエピソードを話す中では、九州で食べたもつ鍋が美味しかったと笑顔で語っていたが、「もつ鍋の旨みが身体に沁み渡って美味しかったです」などとさらりと言って、今どきのバカみたいな食レポしかできないタレントに比べて、豊かな感性と言葉を持っているのを感じさせた。現在、テレビ埼玉『こちら最新歌謡曲』へのレギュラー出演もしており、広範な活動を通じて、その才能が健やかに育まれることを願いたい。

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