作曲生活50周年の浜圭介さんが、女優・松坂慶子と初デュエット。7月22日発売の「哀愁の札幌」を2人で公開レコーディング
今年で作曲生活50周年を迎える浜圭介さん(69)が、デビュー49周年の女優・松坂慶子(62)とデュエットソング「哀愁の札幌」(詞・渡辺なつみ、曲・浜圭介)をキングレコードから7月22日に発売することになり2日、東京・文京区のキング関口台スタジオで公開レコーディングを行った。
浜さんは、桂銀淑とデュエットして大ヒットした「北空港」(1987年発売)が知られているが、松坂は、歌では1979年発売の「愛の水中花」が大ヒットし、デュエット作品としては渡哲也と歌った「ラストシーンは見たくない」(1988年発売)以来、27年ぶり。札幌を舞台に、大人の恋を描いたムードいっぱいのデュエット曲で、「この大人の恋物語をドラマチックに表現できるのは、女優・松坂慶子さんしかいない」という浜さんのラブコールによって今回のデュエットが実現したもの。
2人は、歌の主人公になりきって息もぴったりにレコーディングし、松坂は「デュエットの相手に選んでいただいてとても光栄です。去年から準備をして、丁寧に丁寧に歌を作り上げていって、歌というのは奥が深いなと思いました。
デュエットは、2人で一つの世界観を作っていくものなので、先生の完成度に下から段々、段々積み上げていって、やっと同じ世界観にたどり着けたかなという気がします」と笑顔を見せた。
浜さんは「『哀愁の札幌』の哀愁という哀しみを憂いている雰囲気が松坂さんにぴったりなんですよ。歌っていて、完全に彼女が女性の主人公に成りきっているのがすごい。やっぱり女優さんだなと思います。歌い手さんにはない感性を持っていますね。この『哀愁の札幌』は、松坂さんの感性度が入った非常にいい歌唱をしていただきました」。
「このデュエット曲を作ったとき、プロの歌手もいろいろ探しましたが、自分がイメージした人が見つからない。この世界観を歌える人は、松坂さんしかいないと思ってお願いした」という浜さんに「何とか後悔させないように一生懸命頑張らせていただきました」。
浜さんは「ふつうは1回のレコーディングでOKなんですが、彼女のすごいところは、帰ってから再確認して聴いて、もう一度、歌いたいと。これを3度やったんです。これはスタジオ費がかさむんだけれども、いいものを残さなければと思いましたし、やるたびにどんどんよくなって、やってよかったです」。
松坂は「やっと音符通り歌えるようになり、でももう1回やると気持ちも入ると思ってやらせていただきました。1回目は、先生のこういうふうに歌ったらいいですよと言われたように歌い、2回目は音程が整ってきて、3回目は全部整ってきて、とても気持ちが入って歌えました」。
浜さんは「松坂さんがこれまでお仕事を丁寧に一生懸命やってきたことが、歌にも通じていると思います。非常に丁寧に大事に、また歌の中の主人公に成りきって歌ってくれたことがとてもうれしいです」。
松坂は「先生に初めてお目にかかったとき、手書きの譜面をいただいて、先生の音楽にかける思い、熱い思いを感じました。皆さんにいっぱい歌っていただける曲になったら有り難いです。先生はとてもダンディなすてきな方でして、私が今年お会いした人の中で一番情熱があって、熱くて、やる気に満ちた力強い方だなと思いました」。
浜さんは「『哀愁の札幌』は、この50年の第一歩となる作品です。松坂さんには非常に感謝しています。作曲家として、これまでの過去は振り向かず、どんどん新しく歩いて行き、大衆を感動させる作品を1曲1曲、丁寧に書いていきたい」と話していた。
(サンニュース)
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