歌謡界に新星誕生!10代の新人、津吹みゆがデビュー
2月25日に「会津・山の神」(作詞:原 文彦、作曲:四方章人、編曲:前田俊明)でデビューする津吹みゆのコンベンションが、東京・八重洲のHIT STUDIO TOKYOで行われた。
会場にはディーラー、マスコミをはじめとする業界関係者の他に、彼女の地元である福島県から応援団も駆けつけて大変な盛況。28日に19歳の誕生日を迎えるフレッシュな新人に寄せられる期待の大きさを窺わせた。
AKBグループにいても遜色のないものを備えてる!?
デビューに当たってのキャッチフレーズは「どんと響く、直球ボイス!!津吹みゆデビュー!」。挨拶に立った所属レコード会社・日本クラウンの北島一伸社長は、これに掛けて「彼女の歌を野球のストレートで言えば、球速180km」と評して実力の高さをアピールしたが、確かに豊かな可能性を感じさせるものが津吹みゆにはあった。
その一つはアイドル性。ルックスは写真をご覧の通り、明るく爽やかなイメージ。AKBグループにいても遜色のないものを備えており、着物で歌わない分、着物姿も見てみたいと思わせる女性としての魅力も、時折表情や仕種に感じさせて印象的だった。
透明感がありよく伸びる歌声、演歌以外でも十分に魅力を感じさせるはず
もう一つは歌。「会津・~」には唸りも入っているが、透明感がありよく伸びる歌声は、演歌以外をうたっても十分にその魅力を感じさせられるだろうと思わせるもの。カップリングの「わたしの門前仲町」は演歌の王道と言うよりは、城之内早苗の「あじさい橋」を思い出させるような、穏やかでのどかな印象の作品だが、津吹の若さや透明感が活きており、「会津・~」よりこちらを好むファンも多いはずだ。
さらには地元応援団が見守っていたことも大きいのだろうが、16歳の時から師事している四方章人氏や、目や耳の肥えたマスコミ多数がずらりと並んだ会場で「緊張しました」と言いながらも物怖じするところを感じさせずに「会津・山の神」「父娘坂」(デビューのきっかけとなったNHKのど自慢出場時にうたった歌)「浪花節だよ人生は」(四方氏の代表作)「わたしの門前仲町」「会津・山の神」の5曲を歌い切った度胸のよさ。
ピッチャーが一生懸命投げるだけではチームは勝てない。ルーキーが投げる時に、打つべき人が打てるかどうかがカギ
演歌っぽい演歌の需要は今後ますます減少していくだろうから、まだ10代の彼女がこれからの歌謡界で活躍していくためには、幅広く歌いこなせる歌唱力が必要。何事にも主軸は必要だから、それが演歌であるなら、それを磨きながら、多彩で多様な表現を身に付けていってほしいものだ。
北島社長に倣って今回のコンベンションをプロ野球に置き換えれば、高卒のドラ1が、オープン戦で初登板したようなもの。球速が最高レベルに達していなくても、制球が安定しなくても無理はない。ところが、津吹みゆは堂々と、しかし、若さや健気さも感じさせながら、予定の投球回を投げ抜いた。やや荒削りなところもあったが、今後の飛躍を予感させるものは十分。
歌の合間には、ステージを下りて来場者に挨拶して回ったり、江戸時代から伝わるという地元の名産・白河だるまにヒット祈願の目入れを行ったりとプログラムをそつなくこなした津吹。目標は「親しみやすく、聴いて下さった方の心の糧になる歌をうたうこと」と言い、締めの挨拶では「ここに立つまでに沢山の方のお世話になったので、一生懸命うたって恩返しをしたい」と話したが、ピッチャーが一生懸命投げるだけではチームは勝てない。ルーキーが投げる時に、打つべき人が打てるかどうか、彼女の勝利のために日本クラウンのチーム力にも期待しよう。
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