松永ひとみ 「大阪海峡」から2年ぶり新曲「港じゃんがら帰り船」を発売。東京・八重洲で発売記念イベント
1月27日、東京・八重洲の”ヒットスタジオ東京”で松永ひとみの新曲「港じゃんがら帰り船」「待雪草」(2014年12月10日リリース)の発売記念イベント『松永ひとみと共に』が開催された。
坂本冬美の声質に重厚感を加えたような歌声と美貌、親しみやすさも存分に感じさせて観客を魅了
「港じゃんがら~」は、昨年開催の第47回日本作詩大賞(主催:日本作詩家協会)で最優秀新人賞(作詞:ながいさつき)、「待雪草」は優秀新人賞(作詞:穐山定文)を受賞した作品で、西つよし氏が作曲、南郷達也氏が編曲を担当、FM局の歌謡番組で1位になるなど人気を集めている。この好調を受けて、会場はファン、マスコミ関係者などで満席の盛況。松永は、笑顔と艶を振りまきながら「港じゃんがら~」からライブをスタートさせると、ファンの熱烈な声援と拍手の中、オリジナルに「青葉城恋唄」「みだれ髪」他のカバーを織り交ぜて13曲を披露した。
松永の魅力は、坂本冬美の声質に重厚感を加えたような歌声と美貌、そして幼少期から青森の伝統芸能である手踊りで磨いたしなやかな身のこなし(手踊りでは14歳の時に史上最年少で名人位を受けている)。途中にはステージを下りてファンと握手しながら歌うなど、親しみやすさも存分に感じさせて観客を魅了した。
震災からの復興を願う想いが託された新曲に「私も復興のために一生懸命うたっていきます」
会場には、ながい、穐山、西の作家陣や作詩家協会のさいとう大三常務理事も訪れ、新曲と松永への期待を込めて挨拶。
ながい氏は「『港じゃんがら~』は、自分の出身地であるいわき市の伝統行事である”じゃんがら”(地元の青年たちが鉦や太鼓を鳴らしながら、新盆を迎えた家を回る郷土芸能)や地名を織り込み、震災からの復興を願う想いを託した」穐山氏は「待雪草の花言葉は、慰め、希望。詩に願いを込めた」と語ったが、エンディングで「港じゃんがら~」を歌った松永は、「震災後、私にできることは何かないかと毎日毎日思っていました。先生方のメッセージが注がれた新曲を、私も復興のために一生懸命うたっていきます」と瞳を潤ませながら語り、熱い想いで会場を包んだ。
「待雪草」には「春はそこまで 来ていると」の一節があるが、デビューから22年、地道に歌い続けてきた松永の”春”もそこまで来ている予感がする。
曲目リスト
1.港じゃんがら帰り船
2.大阪海峡
3.夜祭り恋唄
4.じょんから女節
5.青葉城恋唄
6.望郷酒場
7.紅の舟歌
8.みだれ髪
9.惚逢草
10.冬の花
11.神楽坂カルメン
12.待雪草
13.港じゃんがら帰り船
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