原田直之 旭日双光章受章祝賀会、盛大に
10月22日、今春の叙勲で長年の民謡界での活躍により、旭日双光章を受けた原田直之さんの受章を祝う会が、東京・文京区のホテル椿山荘東京で開かれました。

原田直之という名前は、当サイトをご覧の皆さんには馴染みが薄いかも知れませんが、民謡界では最高峰とされる、日本民謡協会制定の名人位と、日本郷土民謡協会の民謡栄誉賞を受けている当代随一の民謡歌手。福島県の浪江町出身で、東日本大震災により故郷が壊滅的な被害を受けたことから、積極的に復興支援活動を行っており、NHKの復興支援ソング「花は咲く」のレコーディングに参加しています。

祝賀会には斉藤京子さん、大塚文雄さんといった重鎮を含む多数の民謡歌手、ペギー葉山、森進一といった歌謡界のスターの他に、政界からも小池百合子衆議院議員ほかが出席するなど、およそ600名の多彩な顔ぶれが集まり、原田さんを祝福しました。
「こうして皆さんに祝っていただけるのも、師匠の我妻桃也先生をはじめ、ご指導ご支援くださった皆さんのお蔭です。これからも民謡界のために、東北復興のために、少しでも役に立ちたいと思います」
と話し、感謝と今後への意欲を示しました。
舞台では「新相馬節」「大漁唄い込み」などの十八番を披露したほか、真木夫人とのデュエットで「ある夫婦のうた」を歌う場面もあり、結婚50年の夫妻に改めて温かい拍手が贈られました。


祝賀会の終盤には、出席者と共に「花は咲く」を合唱するシーンがありましたが、そこには復興を支援する原田さんの真摯な姿勢が窺え、この人が勲章を受け、またこれほど多くの人が祝福に集まる理由がわかった気がしました。
来賓挨拶で複数の関係者から
「常に笑顔で、誰とも分け隔てなく接する」
と、その人柄を評されていた原田さんですが、そんな春の陽のような穏やかさがあればこそ、原田さんの周りに「花は咲く」のでしょう。その歌が、想いが届き、人々の心を動かしたとき、失われかけた故郷にもきっと「花は咲く」に違いありません。

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