■市川由紀乃がテレビCM「埼玉銘菓・十万石まんじゅう」のナレーションに初挑戦。9月1日から2週間、期間限定でオンエア
新曲「秘桜」(発売・キングレコード)が好セールス中の演歌歌手・市川由紀乃(45)が19日、東京・文京区のキングレコードYFスタジオでテレビCMのナレーションに初挑戦した。
埼玉・行田市に本社がある「株式会社十万石ふくさや」が販売している人気饅頭「十万石まんじゅう」のCMナレーションを市川が、9月1日から同14日までの2週間、期間限定で務めることになったもの。
埼玉県さいたま市出身の彼女は、子どものころから同店のCMを見て育ち、同饅頭が大好きで、よく食べていたという。5年前には十万石東浦和店で一日店長を務め、当時発売していたオリジナル曲「心かさねて」を文字って「心かさねてまんじゅう」を一日限定で販売、新聞や雑誌の紙面等を賑わせた。
いまや埼玉県民のソウルフードになっている銘菓だが、戦後まもなくして20世紀の美術界を代表する板画家・棟方志功が試食したところ、同饅頭5個を一気に食べ、6個目に手を伸ばしながら「うまい」「行田名物にしておくには」「うますぎる」と絶賛。その棟方が描いた絵を包装紙に使用し、歴史に残る和菓子として成長していったそうだ。
そのテレビCMは、1979年、テレビ埼玉(愛称・テレ玉)の開局当初からオンエア。棟方が描いた絵を使いながら「風が語りかけます。うまい、うますぎる。十万石まんじゅう。埼玉銘菓・十万石まんじゅう」というナレーションでお馴染みのCMが埼玉県民の間に浸透し、今年で43年目を迎える。
今回は、その男性ナレーションの部分を初めて市川の声に変えてレコーディング。15秒の短いCMだが、男性の渋い声によるお馴染みのフレーズが、優しくソフトに語りかける市川の声に変わることで、お茶の間の大きな話題を呼びそうだ。
市川は「十万石まんじゅうのCMは子どものころから見ていて、お饅頭もよく食べていましたし、いまでも自分で買ってよく食べています。そんな大好物のCMナレーションの真似をしていたらスタッフの人に大受け。それがご縁で今回、CMのナレーションをやらせていただくことになり、感激しています。十万石まんじゅうのCMはこの方の声でしょ、というのがずっと染みついているので、自分の声になったときに自分自身も違和感がありましたが、それを埼玉県民の方が聞いたとき、『あれっ』と思っていただけたられしいですね。オリジナルの声の年輪、説得力は、自分にはまだまだですが、十万石まんじゅうのおいしさを知っている人間なので、『うまい、うますぎる』のところは自分なりの感情を込めてナレーションをやらせていただきました。日ごろからテレビ埼玉は見ていますが、早く母にも見てもらいたいですね」」と話していた。
市川のナレーションを起用した十万石ふくさやの広報は「『十万石まんじゅう』の大ファンとおっしゃる市川由紀乃さんが、CMフレーズを語ったら…という企画案をお聞きして、長いCM歴史の中に彩りを添えていただけると思いました。『あれ? 誰?』『あっ、市川由紀乃さんなの!』と、反響を楽しみにしております」と期待を寄せている。
テレビ埼玉の受信エリア外の人には、9月上旬からYouTube市川由紀乃公式チャンネル「由紀乃結晶」で同CMが視聴可能。
9月1日には、新曲「秘桜」の別タイプシングル「秘桜~艶盤~」とオリジナルアルバム「唄女(うたいびと)Ⅳ 歌(うた)・劇(ドラマ)・詩(ことば)~吉田旺作品集~」が発売。同じ日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でリサイタルを開催。
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